第27話

「…ん」


「目が覚めたか?どうだまだ痛いか」


「大丈夫だよ」


というのも、痛いと言ったので途中でやめたのであった。俺が下手なせいかな…。ソファーで百美と寝転がってるので、目が合ってる。身長差あるのに、それはなんだか不思議だ。


「ならまた明日もやってもいいか?」


「触るの?」


「ああ」


「うん。気持ちいいのはいいよ。保科は触るの好きなの?」


「…あぁ。百美が喜んでるのが」


「そう?」


笑顔に嬉しくなってしまう。よかった、気持ちいいって。


「風邪引くから着替えろ。お前この下着いつ買った?」


「それはもらったの」


「はぁ。そうか。新しいの買ったんじゃなかったのかよ」


「まだ着れるから」


「くたびれてんだろが」


「そうかな?」


「試しに好きなの買ってみろ。金渡したろ?」


「保科は、どんなの着たらいいと思う?」


「百美の好きなやつでいい」


「保科は、優しいね」


こんなこと言う奴なんていないから。ぎゅっと抱きしめた。


「お前、嫁になるの決めたときは、俺なんかどうだっていいって思ってたんだろ?」


「そんなことないよ。なんか、保科なら話を聞いてくれそうって思ったもん」


「あっそ」


なんだよそれ。そんなこと言ってなかった。


「俺が昼飯作ってやるから、着替えてろよ。なにがいい」


「なんでも食べる!保科のご飯好き!」


だろうな。

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