【Dream Planet♪短編】Confidence, It's a component of Absolute.

伊藤キース

prologue

20時過ぎ、普段なら誰も立ち寄らない真っ暗闇の公園、ここは本来あたしの「孤独」の練習場所。

だけど、今日に限っては違う。


辺りは雪洞の灯りに照らされて、屋台が立ち並んでいる。

そして、そこには大勢の人が賑わっている。

そう、夏祭りだ。


あたしはずっと独りで戦ってきた。

高校1年のときには、ダンスの全国大会で優勝した。

それは、あたしがこれまでこの公園で孤独に戦ってきたからこそ、出すことのできた成果なのだろう。


だから、あたしは人と馴れ合うのは嫌いだ。

群れて、傷を舐め合って、結局何も成し遂げられずに時間だけが過ぎていく。


柄にもなく、あたしはその場に座り込んだ。


「独りは慣れてたはずなのになぁ…」


なのに、今はどうしてこんなことを思ってしまうんだろう。



「...独りって寂しい...」

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