【蒼き瞳のプレアデス】が地獄すぎる
@BJ_Note
第1話
誰かが言った。
「君はこの世界という演劇の一人の役者で、君の役割は与えられた役を演じきること」と。
灰色の空から、雪と共に降ってきたその言葉は、わたしの溜飲を下げるのに、これ以上はなかった。
そう、結局のところ私の役割とは、ギロチンに首を差し出して、世界を売った娼婦として処刑され、婚約者だった人や民衆の晒し者にされることだった。
どこで間違えたんだろ。
何でこうなったんだろ。
まぁ、どういいかー。全部、後の祭りなんだからさ…。
あー、なんか色々思い出しちゃった。辛いこと、苦しいこと、悲しいこととか。
だけど、そんな枯れた日々の中でさえ、淡くも確かに光輝く思い出があったんだ。
貴方のこととか。
昔はそれを生きる糧にしてた。
でも、今はこの思い出と死んでいける。
―それでは、さよなら。
わたしの最期の一言を聞き届けた元婚約者は、振り上げたその手を、なんの躊躇いも、後悔も、哀れみもなく、振り下ろした。
その後は…わかるでしょ?
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