がんばれ私なのだ

鹿嶋 雲丹

第1話 2022.09.29

 今日は、9月29日。

 つまり、肉の日である。

 そして、目指した初のスニーカー文庫応募の締切日の前日である。

 書き上げたのは、昨夜だった。

 だがしかし、設定に不備が見つかり、加筆訂正しまくった本日。

 書き上げたお祝いにと、自分にご褒美の美容室予約を入れたが、実際は終わっていなかった。

 寝不足でぼんやりしながら、髪を切ってもらう。

 今回で、二回目の美容室。担当は、前回同様二十代のS君である。

 彼はかなりのお喋り上手だ。

 内容は、日常会話というより、美容師ならではのものが主である。

 不器用を自称する彼は、うまくなりたい一心で努力し、フランチャイズである美容院の中でも、社長の接待を嫌嫌させられるほどの売上トップを誇っている。

 その他、彼なりのこだわりなどを聞いていると、やはりプロの話は面白いな、と思う。

 同じ料金を払って、髪だけを切ってもらうより、普段聞けないプロのお話付き、というのは大変お得感があると思うのだ。

 そして、今回私がショートヘアにしてもらったので、彼のショートヘア関連話を聞くことができた。

 どうやら、彼のやり方は、他の方とは違うらしいのだ。

 もちろん、最初は師範の模倣から始まるのだが、そこからオリジナリティを加えたり、諸先輩方のアドバイスを取り入れたりしているらしい。

 かくして、私はすっきりショートヘアになったのだった。

 彼の話は、私自身に置き換えて、考えられなくもない。

 なんといっても、エイヤッ、と、本日カクヨムデビューしたのだから。

 私は、私自身のこれからの執筆活動を、心から応援したい。

 がんばれ、私。

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