第四話

 週末が過ぎ、日奈と約束した泊まる日が来た。

 午前中前だが日奈がこの前買ったパジャマが見たいということで家にお邪魔してきた。

「と、いうことで空太。パジャマに着替えよう」

「まだ昼前なのにパジャマなのか」

「見たい! 空太のパジャマが見たい!」

 ぐずった。可愛い。

「わかった。ちょいと廊下で着替えてくる」

「じゃあ着替えたら教えて!!」

「はいよ」

 パジャマを持って廊下に出る。

「……着替えるか」

 服を脱ぎパジャマに着替える。

「日奈。着替えたぞ」

「ちょつと待って私ももうすぐ着替え終わる」

「あいよ」

「じゃーん」

「おぉ……」

 モフモフと黄色と日奈がめっちゃ似合っていた。

「似合ってる。……可愛い」

「えっうん……空太も似合ってる」

「え、おぉ……」

 やばいそう言われると嬉しい。

「……」

「……」

 お互い無言になってしまった。

 マジで可愛すぎる。こん愛くるしい女の子がいるなんて可愛い。

「……ゲームしようか」

「そうだね!」

 日奈っも乗っかりゲーム機と取り出す。


 ピンポーン!


 チャイムが鳴った。

「ん? ちょっと出てくるね」

「ほいよ」

 日奈が下の方に降りていき玄関を開ける音が聞こえてきた。

「鴎兄妹いるか~」

「あっ。ましろちゃん」

 あぁましろか。

「上がって上がって」

「ほいほーい」

 日奈の声と女の子の声が聞こえ階段を登る足音が聞こえる。

 そして、

「ちーす日奈の兄~」

 誤解を生みだすトラブルメーカーの幼なじみのみなみ ましろがお見えになった。

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