俺が蜃気楼

幸村

挨拶


 最初の投稿作品が自己紹介というのは大したことの無い、つまらなそうな人間と思われるだろう。私自身もドラマティックな人生を歩んで来たわけでも無いし実際のところつまらない人間である。

それでも自分のことをある程度書きたい。それは自己満足と小物臭全開の自己アピールもどきだ。


北海道で生まれ育ち、若くはない年齢となった。作家というものに憧れを抱いたの中学生の頃。今は死語となったか? 中二病という言葉があるように中学生ぐらいだと想像力や思い込みが豊かな時期である。

それなりに色々なジャンルの本を読み、意識が現実の世界から物語の世界へ飛ぶ感覚を味わっていた。

センスが無い故に説明が難しい漫画やゲームみたいに表すなら過去の世界に入るが完全なる傍観者の立場で自分自身は何も変えられないような感じか。

楽しんでいたとは思う。ただ、読む立場だけでなく書く立場にも興味が湧いた。

ただ、その時点ではあくまでもちょっとした憧れの範囲で、途中まで実際に書いてたのもあったが完成し一つの物語となったものはなかった。

それから月日が経ち、社会の小さい歯車として生き続けてきたが昔を懐かしむ年齢にもなり、まあ早い話というかぶっちゃけ死ぬ前に昔の夢に真面目に挑戦しようかと思ったのである。

スポーツと比較して物書きというのは肉体が衰えても話を思いつく頭とそれを書けるぐらいに動ける身体なら長く活動できるはずだ。もちろん、プロになりには門は狭いし、出版不況という言葉があるぐらいに今は娯楽がいっぱいあるからほぼ活字だけの小説で生きていけるのは一握り。

私も有名な出版社の新人賞にいくつか応募した。小説だけでなくノンフィクションの賞にも。もちろん惨敗続きだが。

実際に原稿用紙200枚以上の作品も書いたが時間と労力は相当消費する。そんな苦労の結晶である作品を応募しても、大手の出版社の賞は大抵最初は審査員でなく下読みの人達が目を通し、審査員の目に1文字も止まることなく大半が落選する。その下読みの人達にさえ、一枚読まれることもただけで落とされることも少なくない。

誰の目に止まることなく自分の作品は消えていく。自費出版すれば本という形にはできるが、それは最後の手段にしたい。故に落選した原稿の原本が今も机の下に眠っている。


長く、つまらない自分語りだったことをお詫びしたい。ここからはみみっちい自己アピールタイムだ。

そんなセンスも無い私だが、現在pixivで二次創作中心で小説を投稿している。ひっそりとやってきていたが、昨年あるゲームの二次創作小説の投稿を始めた頃から少し変化が起きた。

ウマ娘プリティーダービー。

大人気となっている作品だが、原作のリリースより先にアニメが放送されるなど、長い延期期間があり本当に実装されるのかその当時は疑問視する声も少なくなかったが、今の人気を考えると逆に効果的だったかもしれない。

私もプレイヤーの一人として楽しませてもらっているが、この作品の二次創作小説を投稿してみたら今まで投稿した作品と桁違いの閲覧数やブックマークを得てウマ娘ブランドすげー!と目が満月ぐらい丸くなったものだ。

味を占めた、というと悪いように感じるだろうが、それまで閲覧数が3桁ばかりの作品を書いてきた作者が4桁、しかもブックマーク数も3桁を記録してしまったのだ。ウマ娘の二次創作小説を続けて投稿したくなるのも仕方ないだろう。小説であれイラストであれ、作品を投稿するということは少なからず承認欲求を満たされたい。わかるはずだ。

実際、ウマ娘二次創作小説を投稿して縁は無いと思っていたランキングにも何回か入り、最高で5位にさせて頂いた(男子人気ランキング)。当時よりも現在は数多くのウマ娘の作品が投稿されているのもありランキング入りまでは難しくなったが、それでもブクマやコメントをしてくれる方々がいて大きな励みとなっている。プロフィールの方にpixivのホームを記載しているので二次創作の小説に(ウマ娘ばかりだが)興味を持ってくれたのなら冷やかしに来て頂けると幸いである。


 ここではエッセイやノンフィクション、評論の真似事に挑戦しつつ供養の意味も込めて過去に応募してきた作品を投下していったりしようかなと思うが予定は未定なので何か変なことをやる可能性も無きにしも非ず。

 今回は最初ということで堅苦しい挨拶もとい自分語りで終わったが、次回から少しずつ、まずはチラシの裏の書き込みからノートの書き込みに進化させたい。

















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