【実話】推定の有罪・講談社編集殺人事件は冤罪ではないのか?~証拠ゼロ~

スヒロン

第1話 妻の死

「七つの大罪」や「GTO」に関わったエース編集による殺人事件。


それは日本社会と創作界を震撼させた。




人気作品になぞらえ「奇行種だったか」などとネット上をにぎわせた。




「進撃の巨人」の担当はしていないということだが、いずれにせよ日本を代表するような漫画作品の担当をしてきたのが容疑者だった。


しかし、今最高審議中のこの事件が、「実は決定的な証拠ゼロ」であることが次第に分かってきたのだ。




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2016年8月9日。


モーニング誌のエースだった朴鐘顕パクチョンヒョンは、会社からの帰ってくると、包丁を持った妻ともみ合いになったという。


朴の通報で警察が駆けつけると、妻は階段から首を吊った状態で帰らぬ人となった。


朴は母親が自殺となると子供は動揺すると考え、「階段から落ちたことにしてくれないか」と警察に伝えた。


しかし、これが警察に「有罪スイッチ」を入れることになった。


朴の友人によると「朴くんは涙ながらに、奥さんの死を嘆いていた」という。朴は家族思いなことで有名であった。


その五月後、警察は殺人容疑で逮捕した。




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なるほど、一見すると有罪のようで、朴は首をつった状態の妻のことを「階段から落ちたことに」と警察に訴えている。


つまり、警察に虚偽の報告をしているのだ。


しかし、実際には妻が『産後うつで育児ノイローゼになっていた』という可能性が高いことが分かったのだ。


朴によると「産後うつでの自殺となると、子供の責任になるので」警察に誤った報告をしてしまったという。


そして、妻のラインにも「涙が止まらない」などのように重度の鬱病と思われる証拠がいくつか見つかっている。


確かに朴が「警察に誤った報告をした」ことは問題だが、妻の自殺で動揺したこと、「そして産後うつでの自殺、ということから子供をかばおうとした」と考えれば、分からない話ではない。


一審の判決は有罪。


裁判官は「自殺したと考えると、合理的な説明が困難」という判決だった。


しかし、「有罪の証拠」も「動機」も無いのだ。


というよりも、裁判官の話し方では「自殺と決める証拠がないので、他殺」ということだが、普通は逆である。

推定無罪が裁判の鉄則ではないのか・・・?


普通は「有罪の証拠がないので、推定無罪」とするのが法律なはずだ。

しかし、この殺人事件。

日本の司法は普段の通り、「足利事件」と「将棋ソフト冤罪事件」と「サッカードーピング冤罪事件」とまるで同様に、

「無罪という証拠が無いので、有罪」


と「推定の有罪」を出してしまった・・・


しかし、実は後から「自殺で朴は無罪」の証拠は、どんどん出てくるのである。

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