第10話 三時のおやつ

 ……


 僕がソファーで考え事をしている中。結花はキッチンで、三時のおやつ準備をしている。

 今日のおやつは、結花お手製のプリンで有る!!


 結花は料理を上手に作ることが出来て、それに凄く美味しい!

 僕が物心付いた時から、結花の手料理は大好きで有る。

 前世の母親とは大違いだ!?


 僕の家は一軒家で有り、もちろん僕の自室も有る。

 だが、就寝と宿題・勉強以外は成るべく、結花の側にいるように僕は心掛けている。

 それだけ、僕は結花の側にいたいし、結花もそれを受け入れてくれる。


「~~~♪」


 結花が笑顔で、トレイに乗せたプリンと飲み物を手に持ってきながら、ソファーとテーブルが置いて有る場所にやって来る。

 今から結花と食べる、楽しいおやつタイムで有る。


「はい。お待たせ。陽向!♪」

「おやつの時間だよ~~♪」


 結花は笑顔で言いながら、プリンの入った容器を僕の方から置き始める。

 結花は生クリームが好きで有り、カラメルがかかったプリンの上に、ホイップされた生クリームが絞られている。


 そして、プリンの横には缶詰では有るが“さくらんぼ”も添えられている。

 結花は、料理の見栄えも気にして作っている。


 結花は、今でも見栄えが良い料理が出来た時は、SNSに投稿をしている。

 今では、一万人近くのフォロワーさんを持つほどの人に成長した。


 僕(俺)も前世から、結花が作る料理は見栄えが良いと感じていたが、見栄えが良くても味が別パターンの時も多い!?

 だが、結花の場合はパーフェクトで有る!!


 料理上手のお母さんの元に転生出来て、僕は本当に良かったと感じている。

 もし、結花の料理は見栄えが良くても、それが美味しくなかったら、僕はこの転生をきっと後悔しているだろう!?


 プリンと楽しむ飲み物は、アイスカフェオレで有った。

 コーヒーもインスタントでは無く、結花はドリップから作る。


 ミルクは当然、結花のでは無く牛さんで有る!///

 分かり切っているが……僕のもダメで有る!//////


 自分の席にも配膳を終えた結花は、元孝太郎が座っていたソファーに腰を下ろし、和やかな表情で僕に話し掛けてくる。


「じゃあ、食べましょうか!♪」

「陽向!!♪」


「うん!」


 僕は結花の言葉の後。直ぐに笑顔で返事をする。


「いただきます…!」


「いただきます~~!」


 結花と僕。それぞれが食事前の挨拶をしてから、おやつで有るプリンを食べ始める。

 僕はスプーンでプリンをすくい、口に運ぶ。


「もぐ、もぐ、―――♪」

「うん! やっぱり、お母さんのプリンは美味しいね♪」


 僕はお世辞では無く、笑顔で結花に言う。

 結花も僕の言葉で、嬉しそうな表情で言い始める。


「ありがとう。陽向!」

「何時も、笑顔で言ってくれて!!」

「そう言われると、お母さんも作りがいが有るわ!!♪」


 結花は僕に言ったのち。結花もプリンを食べ始める。

 おしゃべりは後にして、お互いプリンを食べる方に意識を向ける……


 ……


「~~~」


「~~~」


 二人はプリンを食べ終えて、アイスカフェオレでプリンの余韻を楽しんでいる。

 この後は何時もなら、結花と一緒に買い物へ行く時間で有る。


 僕は和やかな表情で、結花に話し掛けた。

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