第1部 第2章 僕と結花の関係

第8話 現実を見ている結花

 ……


 僕は何時の間にか過去のことを思い出していたが、結花は頬を染めて困った表情で僕に言い始める。


「それは、そうだけど……陽向!///」

「やっぱり……この関係はおかしいよ!!//////」


「私と陽向…。二人の家族だけど、此処まで過剰なスキンシップは余所の家庭ではしていないよ!///」

「こうやって、しょっちゅう抱き合うことだって、普通の親子はしないはず!!///」


「陽向が小学生までは私も、こう言う物かなと感じていたけど、最近の陽向はかなり過激傾向だから…!///」

「キスも私のほおだけ無く、胸や唇まで狙ってくるし、幾ら何でもやりすぎ!!//////」


 僕が小学生時代の時は普通に結花を抱きしめたり、胸を触ったり揉んだりする程度で有ったが、孝太郎が居なくなった以降、僕は結花へキスをするように成った。

 初めの内はほおだけで有ったが、結花がそれを素直に受け入れたので、ここ最近は頬以外の場所も目指している。


「結花!」

「僕と結花はあの時。誓い合ったでは無いか!!」

「二人で、支え合って生きていくと!!///」


「だから、これ位のことをしないと駄目なんだ!!」


 僕は結花に強気の表情で言う。

 だが、結花は、少し目線を反らしながら僕に言い始める。


「陽向……何度も言うけど、お母さんと言いなさいと言ったでしょ!///」


「孝太郎さんが亡くなった時は、確かにそう言ったけど……もう、かなりの年月が経っているのよ…!///」

「私は……再婚をするつもりは無いけど、陽向は私より、同級生の女子とかに意識を向けるべきだよ……///」


「お母さん!///」

「僕は同級生女子を愛するより、お母さんを愛したい!!///」

「だって、この世で一番大事な人だから……///」


 僕は頬を染めて、真面目な表情で結花に言う。

 けど、結花は凄く困った表情で僕に言い始める!


「……お母さんも、陽向の気持ちが凄く嬉しいわ!」

「けど……この関係も、後少しにしようね…!!」


「そうしないと……陽向の人生が狂ってしまう///」

「私は……陽向のお母さんで有って、陽向の彼女では無いから…///」


 後半の文章は、頬を染めて悲しそうな表情で言う結花。

 僕が前世から好意を持っていることを、結花は当然知らない。


 だが、結花は僕のことを思って、辛い言葉を言っているのだろう。

 僕はこれ以上の深追いは止めて、頬を染めて困った微笑み表情で、結花に話し始める。


「えっと、お母さん…。じゃあ、もう少しだけお願いね!///」

「中学を卒業するまでの間に、僕もお母さん離れを意識してみるよ!//////」


「……陽向…//////」


 僕の言葉で結花は頬を染め、嬉しそうな表情で呟く。

 結花が僕のことを心配してくれるのは嬉しいけど、僕は心の中で有ることを考え始める。


(中学卒業までの間に、結花と性的関係に持ち込まないと駄目だな…)

(僕の体からはもう、ミルクがしっかり出る体に成長出来たから、結花に新しい命を作ることだって出来る!)


 結花はこの状況を異変と感じ取り、僕に乳離れをうながしてきたが、結花自身はこの行為スキンシップを嫌がっていないはずだ。

 孝太郎が死んだ直後の結花は本当に、僕の好きのようにさせてくれたし、結花の表情も母親の表情では無かった!


 現に今だって、僕とスキンシップを楽しんでいる時は、結花はかなり女の表情をしている。

 結花が僕を実子じっしだと強く意識しているから、躊躇ためらいを何処かで感じてしまうのだろう。


 なら、その躊躇いを性行為までに持ち込んで、躊躇いを吹き飛ばしてしまえば良い!

 親子から男女に成ってしまえば、結花も考え方を変えるだろう。


 僕は心の中で、考えをまとめていた。

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