第526話 ダンジョンを攻略しよう♪ その2
ドゴォッ!
「グギャッ・・・」
「ニィナさんお見事♪第8階層クリア、次に参りましょう。」
第8階層のボス部屋に居たグリフォンは、こちらの攻撃が届かない上空を飛びながら攻撃して来たけど、ヨウコさんの結界に阻まれて被害無し。
とりあえず業務用ライトの強力な光を当ててみると、パニックになって壁にぶつかり落ちて来たから、ニィナの一撃で終わってしまった。
そして第9階層へ来たけれど、、、
ドパァッ!
サラサラサラサラサラ
一瞬で第9階層をクリアしてしまった。
第9階層は『デスナイト』という名の、鎧を着た骨のアンデッドモンスターで、聖属性魔法でしかダメージを与えられない厄介な奴らしいのだが
ニィナの装備している特殊警棒は、スキルの「店」で買った創造神様特製の武器だから、そういうの全無視してダメージが入っちゃって
ボス部屋までに出て来たデスナイト軍団も、ニィナの攻撃がかすった程度で骨が砕けて消えて行くし
ボス部屋に居た3メートルくらいある巨大なデスナイトも、ニィナの一撃を受けただけで骨が砂のようになって風に乗って消えてしまった。
いや、ホント、チート無双でごめんなさい。
そして最後の第10階層はダンジョンボスしか居ないらしく、第9階層から直でボス部屋に繋がっていた。
ここをクリアすれば念願のマジックバッグが手に入るから、気合い入るぅー!!
扉を開けていざ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
石造りの扉がゆっくりと開いて、ダンジョンボスの姿が見えて来た、、、ん?
マジかよ、あれがダンジョンボスだなんて(悲)
「旦那様、どうしたの?」
「大丈夫、ちょっと期待外れだっただけだから。ヨウコさん、アレ何なの?」
「ウォーキングシャークですね。」
ボス部屋の中央で仁王立ちにしていたのはウォーキングシャークと言う魔物らしい。
って言うか魚の体に足が生えただけじゃね?
ご丁寧に足にはスネ毛が生えてるし(悲)
海の中で遭遇したら恐いかもしれんけど、ダンジョン内で出会っても、なんだかなぁ
しかもウォーキングシャークは俺達を警戒しているのか、華麗なサイドステップで様子を伺ってるように見えるのが凄くイラッとする。
見た目のキモさで言ったらダントツで1番キモいけどさ、テンション落ちまくりだからさっさと終わらせよう。
パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ
「ギョエ゛ッ、、、」
「おおっ!さすがナガクラ様、ダンジョンボスを瞬殺とは」
こんな時の為に男のロマン武器『コルトパイソン357マグナム(4インチ)』を用意したというのに、思わず一瞬で全弾撃っちゃったよ。
むむっ?
いつの間にかウォーキングシャークの死体が消えて、代わりに宝箱が出現している。
「ヨウコさん、宝箱に罠とかありますか?」
「いえ、あれはクリア報酬ですので危険はありません。」
「それじゃあ遠慮無くパカッと、、、これってマジックバッグ?」
宝箱の中には『巾着袋・ウエストポーチ・肩掛け鞄』がそれぞれ4個ずつ、合計で12個入っていた。
宝の持ち腐れスキルとなっている『鑑定』を使ってみると、間違い無くマジックバッグで容量はこんな感じ
巾着袋・容量100㎏
ウエストポーチ・容量500㎏
肩掛け鞄・容量1000㎏
とりあえずエモンズ商会のタコヤーさんには、肩掛け鞄を1個プレゼントしよう。
あとは薬師のヤン先生と、サウスビーチの薬師ギルドマスターのナタリアさんにも、好きなのを選んで貰ってプレゼントだな。
「無事にダンジョンをクリアしたし帰ろ、、、もしかして来た道をそのまま戻って帰るの?」
「帰還用の転移陣が出現するので心配無用です。その前にクリア報酬は全部貰って下さいね。」
「報酬は宝箱だけじゃないの?」
ボワワ~ん
おおっ?!
宝箱が謎の白い煙に包まれて何か違う物に変身してるような、、、むむっ!
あれはもしかして
綿菓子製造マシーン?!
しかも業務用!
「凄く嬉しいけど、他の人は絶対要らんやつぅー!ダンジョンのクリア報酬ってこういう事なの?」
「いえいえ、報酬は可能な限りダンジョンをクリアした人の望む物が出現します。
私は欲しい物などありませんし、ニィナさんはナガクラ様の喜ぶ顔が1番欲しい物でしょうから、結果として報酬に選ばれたのがその道具です。
ちなみに何をする道具なのですか?」
「綿菓子って言う、ザラメ糖を綿のようにした砂糖菓子を作る機械だね。お祭りには欠かせない大人気のお菓子だから、報酬としては最高だけど、これはいつものやつですよね、ヨウコさん?」
「はてさて、私にはなんの事やらさっぱりでございます(汗)」
ヨウコさんがプイッと顔を横に向けてしまったけれど、ダンジョンのクリア報酬が綿菓子製造マシーンって事は、今回も創造神様か、ちーちゃんさんのどちらかが絡んでいるんだろうなぁ
まっ、なんやかんやでダンジョン探索は楽しかったから
問題無し!
つづく。
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