閑話 運営者達 その8
ここは神と呼ばれる存在が住む世界
神と呼ばれる者達は創る事に興味はあれど、その後の事に興味を持つ者は数少ない
そんな神達の中で、自らが創った世界に積極的に干渉し
美味しい料理やお菓子の為には自重を知らない
欲望に素直な2神のおはなし♪
「ふっふっふんふ~ん、ふっふふ~♪」
「あら?ちーちゃんがお菓子を食べてる時以外でご機嫌なのは珍しいわね」
「いやいや、ふーちゃんのその言い方やとウチがお菓子にしか興味無いみたいやん(悲)」
「でも料理よりはお菓子を多めにお供えして欲しいんでしょ?」
「それはそうなんやけど、ふーちゃんもおでん屋で出してくれたザッハトルテを喜んで食べてたやん」
「ふふっ、シャバで食べる甘味は最高だったわ♪」
「シャバって言うか、色々通り越しておでん屋が神域1歩手前になったんは嬉しい誤算やね♪」
「お陰でおでん屋さんが営業してれば自由に行き来出来るようになったのは本当に嬉しいわ♪確認だけどあの場所って神域にはならないのよね?」
「世界を消滅させるエネルギーを、おでん屋のカウンターに乗るくらいまで収束させればあるいは、って感じかなぁ?神獣全員で頑張っても世界の半分を崩壊させるエネルギーを集めるのが限界ちゃう?」
「地上に神域を作るのが無理って事はよく分かったわ。それよりも、最近海辺の街に住んでる女の子から『B定食』が何か教えて欲しいって祈りが届くんだけど、ちーちゃんどうするの?」
「どっ、どうするって言われても、そもそも『定食』ってお店の店主が自由に作るもんやから(汗)」
「毎回真剣にお祈りしてくれるから、答えないのは『神』としての存在意義にも関わって来るんだけど、関わって来るんだけど!」
「2回言わんでもちゃんと聞いてるから。ようするに『B定食』の内容を決めたら問題解決やんな?今すぐ考えるからちょっと待っててや!」
B定食言うくらいやからベーコンとブルーベリーとバナナを炒めて『頭文字B定食』とすれば、、、あかん、ごっつぅ不味そうや。
Bにこだわるのはあかん!
オムライスとカレーライスとナポリタンを合わせて、、、あかん
美味しいかもしれんけど『定食』とはかけ離れてもうてる。自分で作るとなると難しいなぁ、どうしよう、、、
「創造神様、魚で新しい料理を作りましたのでお供えさせて頂きます。」
むむっ?!
これは海辺の街に住んでる女の子からのお供え!
スンスン、スンスン♪
これや!
「ふーちゃん急いで降臨して!」
「急にどうしたのよ?」
「お供えされた『サバの味噌煮』をB定食に認定してくれたらええから」
「認定するのは構わないけど、そんなに自由に決めちゃって良いの?」
「『B定食』はサバ限定にしといて、他の魚は『マグロ定食』とか魚の名前を付けた定食にしとけば大丈夫!」
「ふーん、とりあえず行って来まーす。」
ほっ
とりあえずこれで『B定食』問題も解決や♪
「ねぇちーちゃん」
「わっ?!ふーちゃんえらい早いお帰りやね」
「サバの味噌煮は『B定食』に認定したけど、サケの味噌煮はサケ定食にして良いの?」
「サケ?サケ言うたらなんかあったような気が、、、チャンチャン焼きや!」
「チャンチャン焼き?」
「そう!『鮭のチャンチャン焼き』で命名しといて」
「良いけど、後でちゃんとどういう料理か説明して貰いますからね」
「そない恐い顔せんでも分かってるって(汗)」
『鮭のチャンチャン焼き』は、おでん屋が開店した時にでも店主に頼んで作って貰えば、ふーちゃんも許してくれるやろ。
『サバの味噌煮』に『鮭のチャンチャン焼き』が普及したら、真似して違う味付けも出て来るやろうから、魚料理も充実して来るやん♪
食文化はもっと発展して欲しいから、ふーちゃんに言って神託を増やして貰おう。
そうと決まれば神託を受けられる人を探すように、あの子らに使命を与えてと
はぁ~、忙しいなぁ♪
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