第11章 家族の幸せの為に
第404話 結婚式の三次会?
俺とメリルとニィナの結婚式というめでたい日に
キャラバンシティを襲撃しに来た馬鹿な賊共は、レヴァティ様とステフ様がサクッと全滅させてくれたから結婚式も無事に終える事が出来た。
その後
お祝いに来てくれた人達との二次会的な食事会も楽しかったけど
当然のようにドワーフの皆さんとか、商会の従業員なんかは徹夜で楽しむ流れになっちゃったから
メリル、カスミ、スミレ、コニー、フラニー、リリーの子供組は早々に帰らせた。
まぁメリルは成人して大人だし、今日の主役だから帰らない!って最後までゴネてたけど
お酒の許容量が限界に達して呂律が回っていなかったから仕方がない。
俺の製薬スキルで作ったアルコールを分解するドリンクもカスミに持たせたし、大丈夫だろう。
フェンリルのリリーが子供かどうかは、、、この際詮索しないでおく。
それで残った俺はどうしているのかというと、、、
旧領主邸の庭の隅っこで屋台を出して三次会的な事をしている。
メンバーは
ゲオルグ様
レヴァティ様
ステフ様
ヨウコさん
以上の4人
ちなみに、ニィナ、ケイト、お藤さんの3人は、アストレア様とソレイユ様が主催する女子会に参加していたりする。
ステフ様とヨウコさんがこっちに居て良いのか?と思うけど
目の前の皆さんにはヨウコさんの事を神獣だって教えちゃったから、色々知りたいんだろうなぁ
「えっと、とりあえず乾杯しましょうか。皆様何を飲まれます?」
「ビールでも良いが、ここはじっくり味わうような酒が欲しいところだな」
「そしたら、ウィスキーに氷だけを入れて飲みますか?」
「うむ、それで頼む♪」
相変わらずゲオルグ様は酒を前にすると、親戚のおっちゃん感が5割増しになるんだもんなぁ(笑)
ここはスキルの「店」にあるジャックでDなウィスキーから、プレミアムと付いてる値段のお高いのを購入しよう。
何がプレミアムなのかはさっぱり分からんけど、きっと美味しいはず♪
「ステフ様とレヴァティ様はウィスキーは初めてでしたよね?酒精が強いので気を付けて下さいね。それでは、かんぱい」
「「「「かんぱーい♪」」」」
「んぐ、、え゛う゛ぉっ?!ごほっ、ごほごほ」
「レヴァティ様大丈夫ですか?!」
ウィスキーをひと口飲んだレヴァティ様が盛大にむせちゃってるけど大丈夫か?
「心配は要らぬよシン殿。ウィスキーがまさかドワーフが作る『火酒』の何倍も酒精が強いとは思わなくて驚いただけだ」
「わははははは、初めてウィスキーを飲む時は水やソーダ水を入れた物がお勧めだからな、レヴァティ殿が驚くのも仕方あるまい。しかし、落ち着いて飲めばウィスキーの味と香りの素晴らしさに更に驚くだろうがな(笑)」
「では改めて、んぐんぐ、、くぅーー!!喉を焼く感覚も凄いが、口に残る味と香りの余韻は確かに素晴らしい♪」
「確かにウィスキーは美味しいけど、私には酒精が強すぎるなぁ」
「ではステフ様には、さきほどゲオルグ様が言ったようにソーダ水とレモンを入れたウィスキーをどうぞ」
「どれどれ、グビッ、、、おおっ♪ナガクラ君これ本当にさっきと同じウィスキーなの?味わいが全然違うんだけど!」
ウィスキーに限らず、お酒ってちょっとした飲み方の違いで味わいが変わるから本当に不思議だよな
おっと!
うっかり酒のツマミを出すのを忘れていたよ
今日の為に自家製スモークチーズとベーコンを作ってたんだ。
「皆さんウィスキーだけじゃなくてツマミも食べて下さいねぇ、はい、どうぞ」
「「「やったぁー!」」」
貴族の皆様
酒とツマミを前に、良い歳の大人が揃って子供のように喜ぶのはどうなんですかね?
今は完全にプライベートな時間だし、喜んでくれるのは嬉しいから良いんですけどね。
「あっ、あのナガクラ様、私は違う物の方が、、、」
「ん?、、ああ、はいはい。ヨウコさんにはこっちですね、どうぞ」
「ありがとうございます♪」
俺がヨウコさんに出したのは、油揚げ、冷奴、厚揚げ、揚げ出汁豆腐、がんもどき
大豆製品のフルコースだ!
ヨウコさんは意外にも、と言うのか当然と言うべきなのか
油揚げだけじゃなく大豆が原料の食べ物全般が大好きな事が判明して、現在は何にでも醤油をかけて食べるのがマイブームらしいんだけど
お好み焼きに醤油をかけようとした時にはさすがに止めたよね(笑)
ソースの代わりに醤油をかけるなら良いけど、ソースとマヨネーズをたっぷりかけた後に醤油なんだもの、さすがに体に悪い!
神獣だから問題無いのかもしれんけど、、、
おーい、貴族の皆さーん
ウィスキーの空瓶を前に悲しそうな顔をして俺を見ないで欲しい、お代わりが欲しいなら言うてくれたら出しますやん。
どうやら三次会の終わりはまだまだ先らしい(笑)
つづく。
◆ ◆ ◆
今日から本編再開です。
不定期更新になりますが、なるべく短い間隔で定期更新をしていければなと考えています。
2024年もよろしくお願いします。
永倉伊織
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