第384話 ただいま~♪
ぶぃーーーーん♪
あっという間にキャラバンシティに到着!
いつもは安全の為にスピードの上限を30キロ程にしているトゥクトゥク自転車だけど
今回はヨウコさんとリリーの神獣ペアによる、結界とかなんやかんやの魔法を駆使したから
50キロくらいのスピードを出しながらも振動も少なく超快適で安全に爆走したお陰で、昼前にキャラバンシティに到着出来た。
まぁ振動が少なかったとは言え、初めてトゥクトゥク自転車に乗ったアカリさんとクレアさんがあまりのスピードにビビってしまったから
製薬スキルで作ったリラックス効果のあるお茶を飲ませて、ぐっすり眠って貰ったけどな!
ちなみにソレイユ様とゲオルグ様はよほど快適な乗り心地だったのか、移動中はずっと爆睡していた。
俺が部屋に戻ってからも朝まで宴に参加していたらしいから、そりゃあ爆睡もするよ(笑)
マリーナ様、エレーナ様、ミレイユ様は、トゥクトゥク自転車に設置したミニ冷蔵庫に入れておいたお茶請けのケーキを食べてご機嫌だったのは良かったけど
2台のトゥクトゥク自転車を並走させながら、ケーキのお代わりを要求してきたのには困ったよ
到着が遅れるとソレイユ様が怒るからって、停車させてくれないんだもの
なんやかんやあったけど無事に到着出来たから問題無し!
サダルスウド御一家はこのまま旧領主邸に居るアストレア様に挨拶に行くと言うので一旦別れて
俺はアカリさんとクレアさんを池田屋商会の本店に送ってから我が家に帰って来た。
「ただいま~」
「ご主人さま~♪」
「スミレ~」
『ぎゅうぅぅ♪』
oh!
愛しのぷりてぃーもふもふスミレ、1日振りの再会でおっさんは嬉しいです♪
「カスミもこっちおいで」
『ぎゅうぅぅ♪』
「ごっ、ごごごご主人しゃま(照)」
ふふふ
愛しのぷりてぃーうさぎ耳のカスミも一緒に抱きしめているけど、未だにカスミはこういう事に慣れへんなぁ(笑)
「ダンナお帰り~」
「おにいちゃん、お帰り。」
「シンさん、ニィナちゃん、コニーちゃん、フラニーちゃん、ヨウコちゃん、リリーちゃん、お帰りなさい。変わらず元気そうでお母さん嬉しいわ♪」
「「「「「ただいま~♪」」」」」
「わんっ♪」
出迎えてくれた、ケイト、メリル、お藤お母さんに皆で挨拶をする。
「忘れる前に皆に報告があります。多分夜になると思うけど、俺とメリルに婚約のお祝いを言いにソレイユ様達が我が家に来ると思うからそのつもりでお願いします。」
「え゛っ?!」
「あらあら、そういう事なら頑張って料理を用意しなくっちゃ!ヨウコちゃん、コニーちゃん、フラニーちゃん、手伝ってちょうだい」
「「「は~い」」」
料理が得意なヨウコさんと、魔法で料理補助が得意なコニーとフラニーがお藤お母さんと一緒に厨房に行くのを見送る。
ヨウコさんは神獣なだけあって3~4人分くらいの働きをしてくれるから、マジで感謝だよ。
しかし
メリルの様子がちょっと変なのが気になる
「メリルどうしたの?」
「えっと、ソレイユ様って侯爵様だよね?」
「正確に言うと侯爵なのはゲオルグ様で、ソレイユ様は侯爵夫人だから侯爵では無いね」
「それでも伯爵様より偉いんでしょ?アストレア様より偉い人達に挨拶されるとか無理かも(汗)」
あぁ~
メリルは池田屋商会の副会長としてアストレア様と話す機会が増えたとはいえ、未だにガチガチに緊張してるってオリビエさんやミリーさんから聞いている
伯爵夫人のアストレア様より上の爵位である侯爵夫人なんて、この国の一般人からしたら神様レベルなのかもしれん
「なぁメリル、俺が池田屋商会の会長である以上は、これからも貴族と付き合わなきゃ駄目だと思う。でもメリルが無理って言うなら誰かに商会を譲っ」「それは駄目だから!」
わぁお!
駄目元で言ってみただけとは言え、ここまではっきり否定されるとは
お金には困って無いんだから商会を誰かに譲っても良いと思うんだけどな
「私とおにいちゃんとみんなで頑張って大きくした商会なんだから、誰かに譲るとか絶体駄目だから!」
「今のはダンナが悪いって」
おぅふ
ケイトにまで怒られてしまった(悲)
確かに今のは俺が悪かったな
「ごめんなさい、反省してます。これからも会長として頑張るので、アストレア様の旦那さんのレヴァティ様とステフ様が挨拶に来た時もよろしくお願いします。」
「、、、あ゛っ(汗)」
「おっ、お嬢?!」
ふふっ
メリルには悪いけど、焦った表情のメリルも可愛いなぁ♪
「がぅがぅ」
「ん?お腹が減った?」
そりゃそうか
リリーも突然呼び出して手伝って貰ったからな、お礼としてティーボーンステーキ丼でも作りますか♪
つづく。
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