第347話 犬耳のもふもふと、もふもふ狐
うどん各種を創造神様にお供えすると、対価として色々な景品が貰えるという事でさっそくお供えをした結果
アイスクリーム製造機
ソフトクリーム製造機
電気式バウムクーヘンオーブン
以上の物が貰えた。
これらのお菓子を作ってお供えして欲しいって事なんだろうなぁ
この程度の事で創造神様達に喜んで貰えるなら、俺も喜んで作りますしお供えもしますけど、もうちょっと普通にリクエストをして欲しい。
そして
ここはヨウコさんが管理している場所だからなのか
お供えをしたら凄く自然に創造神様とちーちゃんさんが降臨して来たのには驚きを通り越して
もはや無の境地だよ。
降臨した光輝く2人の女性は俺が出した餅入り最中と、ゴレさん達が作った浮島産のお茶を堪能してご機嫌に帰って行った
いや、正確には全身が光輝いていて表情も何も見えなかったから、ご機嫌そうな雰囲気をビシバシさせて帰って行った、が正しい
俺としては、ちーちゃんさんが怒られて無かったからそれだけで充分です。
そうそう!
今回のお供えが、うどん尽くしなのはちょっとどうなんだろう?と思ったからフライドチキンとナゲットも渡して
ついでにバーベキューソースとマスタードソースだけでも購入出来るように、創造神様にお願いしておいた♪
ちーちゃんさんはやはり『ケー・F・シィ』を知ってて凄く喜んでいたから問題無いだろう。
「ふぅ~、いきなり創造神様達が来てびっくりしたけど、ナガクラ様のお陰で機嫌良う帰って行かはったから改めて、ありがとうございます。」
「いえいえ、俺も創造神様達には助けられてますから、喜んで貰えたならそれだけで良いです。」
「急に創造神様達が来て忘れてたけど、渡さんとあかん景品が1個残ってるんで受け取って下さいね。
どうぞ、『獅子の宝珠』です。」
あぁ~
やっぱ今回も宝珠はあるんか
12個集めると願いが叶うとかなんとかの宝珠
何もせず放置してたら自然と俺の元に宝珠が12個集まってとんでもない事になりそうだから
宝珠を手に入れたら元々の持ち主だったと思われる王国十二家の初代当主達
その子孫に返して行くって決めたんだ。
浮島の時に『牡羊の宝珠』を貰ったからアリエス辺境伯家の現当主、ステフ様にプレゼントしたんだよな
今回は『獅子の宝珠』だから元々の持ち主はレオ男爵
レオ男爵領って北の国境にあって冬は凄く雪が積もるって聞いたから、寒いの苦手であんまり行きたくないんだよなぁ、、、ってちょっと待ちなさいよ
第一の試練が『牡羊の宝珠』なら、ここは第九の試練だから順番的には『射手の宝珠』じゃねぇーのかよ!
ふぅー、いったん落ち着いて
まあ俺の考える順番なんて地球での事だからこっちの世界では意味無いし
宝珠を返しに行くかどうかも俺の自由だから取り乱すような事じゃなかったよ。
「それじゃあヨウコさん、今度こそ俺達は帰りますね」
「えっと、わたしも一緒に行っては駄目でしょうか?」
「ここを留守にして良いんですか?」
「問題ありません、転位の魔方陣がありますので何かあっても直ぐに帰って来られますから」
ヨウコさんの見た目は完全に人族だから街に行っても騒ぎにはならないし、仮に耳と尻尾がある状態でも獣人と言えば良い
ただなぁ、これは12体の神獣が勢揃いする流れだから、、、
ドラゴンさんは人化の魔法を収得したら遊びに来るって言ってたし今さらか
だがしかし!
「ヨウコさん、狐耳キャラは既にスージィーって言う獣人が居ますからキャラ被りしてるんですよね」
「なっ?!キャラ被りやて!それはあきません、キャラ被りだけは絶対にあきません!」
わぁお!
予想外の過剰反応、そんなにキャラ被りは嫌なのだろうか?
和服が似合う日本人キャラもイセガミさんとお藤お母さんが居るし、既にキャラ渋滞が始まりつつあるから新キャラはもう要らない気がする
『ボフン』
「これならどうです?」
「きつねー♪」
あらら(笑)
全身もふもふのキツネ姿になったヨウコさんをスミレが嬉しそうに抱き抱えてしまった
スミレはフェンリルのリリーも抱っこして走り回ってるのをよく見るし、もふもふはもふもふを呼び寄せるのだろうか
「ご主人さま~、連れてっちゃ駄目?」
ぐはぁっ!
スミレの綺麗な瞳で見つめられたら煩悩だらけのおっさんは消滅してしまう(汗)
「ほら!犬耳さんも私の事を気に入りはったみたいやし、私が居れば守りも固くなりますよ♪」
「スミレ、ちゃんと世話出来るか?」
「あい!」
良い返事だねぇ♪
(あー、あー、ヨウコさん聞こえる?)
(あら、急に念話なんかしてどないしたんです?)
おおっ!
出来るか不安だったけど、やれば出来るもんだな『念話』
(これから話す事は念話が出来る事が前提なのでこのまま話します。ヨウコさんを連れ行くには条件があります。結界でも何でも良いけど絶対にスミレを守ること、次にカスミ、メリル、ケイトを守って下さい)
(それは良いですけど、ナガクラ様と黒いエルフさんはどうするんです?)
(俺は創造神様が守ってくれるだろうし、ニィナもついでに守ってくれると思う、フェンリルのリリーも居るしね)
(ナガクラ様に万が一にも何かあるとこの世界が消えかねんのですけどね、だからウチら神獣が、、、まあそれはええか
さあさあ、そうと決まれば早く帰りましょ♪私が街の近くに転位で送ります。いきなり街中とか家に転位したら説明が面倒になるやろうから我慢して下さいね)
おおっ!
ヨウコさんは見た目通り気配りの出来る女性だったか
そして念話の収得によって離れた場所でもヨウコさんやリリーと会話が出来るなら、多少は安心してスミレだけで外出もさせてあげられる♪
「そしたら、ヨウコさんの世話はスミレに任したで!」
「うん!やったぁー♪」
「さっさと我が家に帰るぞー!」
「「「「「おー♪」」」」」
長かった旅もようやく終わりだよ
お母さん達が待ってる我が家に
れっつらごー♪
つづく。
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