第146話 お藤さんの仕事となんやかんや
正月も三日が過ぎたので、今日から本格的に仕事をしなければいけない
『正月』っていうのは、俺とお藤さんだけが言ってる事なので我が家のみんなも商会も
ホルヌッセン大会と餅つきをした以外は日常と何も変わらない日々だった
年明けと同時にメリルが成人して池田屋商会の副会長に就任。
メリルが成人したら打ち明けようと思っていた、俺のチート能力や創造神様の事をメリルに話した
話す前は創造神様の事でどんな反応をするか不安だったけど・・・
メリルはそんな俺の不安を吹き飛ばすかのように、チート能力を使った新しい商売の提案を目をキラキラさせながらバンバンしてきて
商会の本店や製麺所にも行き、俺のチート能力で更に儲ける方法を考えていたりする
楽しく仕事をするのは良い事だけど、雪山行きだけは勘弁して下さい。
そんな楽しかった正月も終わり、今日から池田屋商会に服飾&下着部門が立ち上がった
お藤さんに足踏み式ミシンを提供したお陰で、今まで作れなかったデザインの服も作れるらしい
庶民向けの洋服の他は、貴族向けのコサージュや下着、オーダーメイドのドレス等々
その合間にメリルとカスミに洋服作りを教えるんだとか。それはちょっとオーバーワークなんじゃないかと聞いたら
仕事は好きだから問題無いそうです。でも「従業員を増やしてくれたら解決しますよ♪」って笑顔で言われました
俺の周りに居る女性はみんな素敵な笑顔なので、その笑顔を守る為にも会長として誠心誠意頑張らせて頂きます。
決して笑顔の下に般若が見えたとかでは無いです!仁王の吽形(うんぎょう)も見えませんでした!
俺は女性の笑顔が大好きなので喜んで頑張らせて頂きます。
一緒に頑張ろうなアル!
池田屋商会の人事担当者になったアルにその事を話したら、「すぐに従業員を探して参ります!」
と言って全力で走って行ってしまった、優秀な男は危機察知能力も高かったか(笑)
と思ったのも束の間、アルはすぐに帰って来て「エルフ2人を従業員として確保しました♪」と、満面の笑顔で報告してくれた
ミリーさんに事情を話したらエルフの里に働かせたい子達がいるから是非!って事なのだが、本人に確認もせず勝手に決めて良いのだろうか?
良いそうです。
エルフは長命種だからなのか、どうしてものんびりした性格になるらしく、何かあった時に、とりあえず明日考えようの『明日』が1ヶ月後だったりする
それでもエルフだけならさほど問題は無いのだけど、多種族と交流するには問題だらけで困っていた所
俺が教えたフライドポテトに衝撃を受けて、今までの生き方では駄目だ!と考えるエルフが増えたらしい
ちなみにミリーさんやウェンディさんは、エルフの中では珍しいせっかちな性格(人族と比べると普通)で、エルフの里で暮らすには向いてないらしいです。
そんなエルフの事情から、多種族の知識や感覚、生活を学び、外貨を稼ぎエルフの里に新しい風を吹かせるべく、とりあえず研修生としてウチの商会で受け入れて欲しいんだとか
毎度の事やけどスケールが大きくなり過ぎやねん!
普通のおっさんに何を期待しとんねん!
とまあ色々とツッコミ所満載なのだがミリーさん曰く、エルフは魔法が得意で絶対に役に立つって事なので受け入れても良いだろう
そもそもミリーさんが絡んでるなら俺に拒否する選択肢は無い
ミリーさんにお菓子を持って行くと、何故か毎回頭を抱えさせてしまっているからお詫びも兼ねている
なんやかんやあったけど、池田屋商会の新体制も整ってきたし、頑張りまっせ!
《池田屋商会、役職者一覧》
会長 シン・ナガクラ
副会長 メリル
人事責任者 アルヴェロヴェール
服飾&下着部門責任者 熊耳藤
宿屋責任者 ヘレン
露店&甘味部門責任者 アン(仮)
池田屋こども園及び製麺所責任者 ミーナ(仮)
警備責任者 ニィナ
雑用責任者 ケイト
衛生管理責任者 カスミ
もふもふ責任者 スミレ
『備考』
乳製品部門(設立予定)
酒部門 (設立予定)
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。