第134話 咲くやこの花、冬もふもふ
ふぅ~
今日はリリーが突然大きくなったりとか色々あったけど、平和な日々に感謝だよ
どうやらリリーは自由に身体の大きさを変えられるらしい、他にも魔法が使えたり色々と能力があるんだとか
さすが神獣、チートな存在だな
諸々含めて創造神様に感謝のお供えをしなくては!
みんながお風呂に入ってる間に済ませよう
いつものように、自分の部屋の机に白い布を敷いてから女神像を置く
今日のお供えは、ちーちゃんさんに以前からリクエストされていた海老だ、サウスエビを使って
刺身、天ぷら、タルタルソースたっぷり海老カツサンド
デザートは『おはぎ』
あんこ、きな粉、青のり、の3種類を用意した
あーあー、創造神様お供えを用意致しました、どうぞお受け取り下さい
おぉっ!いつものようにお供えがうっすら光って消えて行く、何度見ても不思議な光景だ
(いつもありがとうございます♪)
創造神様、質問があるんですけど良いでしょうか?
(勿論です、遠慮なくどうぞ)
ありがとうございます。この世界の卵の生食はやはり危険でしょうか?マヨネーズを普及させたいので消毒の魔法があると良いのですが
(ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました!この世界の卵には浄化作用を付与してあります、なので水で表面の汚れを洗い流すだけで生食が可能なのです♪
勿論新鮮な物に限りますが)
おぉっ!なんとびっくりなチート仕様、というか創造神様よほど美味しい料理が食べたかったんだな
(あっ!!ちーちゃん、先におはぎ食べるなんてズルいじゃない!
ええやんいっぱいあるんやし、ほら、ふーちゃんが気にしてた、きな粉のおはぎもあるで
本当?ちーちゃん、お茶淹れてくるから他のも残しといてよ!
そうそう、言い忘れてましたがこの世界の安全な菌はストロングスタイルだから、これからも頑張って下さいね~)
あぁ~、おはぎは喜んで貰えたみたいだけど、菌がストロングスタイルって何?
『安全な菌は』って言ってたから、乳酸菌とか?
創造神様の事だから、美味しい発酵食品が作れたりするのかな?
その辺はゆっくり検証していこう
「『ドタドタドタドタ、ガチャ』ご主人さま~♪」
「はい、スミレお帰り~♪じゃあみんな後ろ向いて並べ~」
「「「「「は~い」」」」」
お風呂上がりのみんなに、風と火魔法を駆使してドライヤー代わりの温風をあてるのが最近の俺の日課だ、今は冬だし髪の毛はちゃんと乾かさないと風邪をひいてしまうからな
俺はずっと短髪だから髪を乾かす為にドライヤーを使った事が無い、だから最近まで女性が風呂上がりに髪の毛を乾かすのが大変とかすっかり忘れてた
なんせ俺がドライヤーを使うのは、朝起きて顔を洗った時に濡れた袖を乾かすくらいだ(笑)
『ビュォーーー!!』
「きゃーー!リリー強過ぎ、風が強過ぎだからーーーーー!!」
「あははははは、さっちゃん魔法って凄いのねぇ(笑)」
向こうではリリーが張りきって出した温風で凄い事になってるけど、お藤さんが爆笑してるから大丈夫だろう
何故かイセガミさんとリリーとお藤さんも、同じ部屋で寝る事になってるけどギリギリ全員寝れるか?リリーが大きいままだったら完全にアウトだったな
「リリーも遊んでないでそろそろ寝るぞ~、みんなおやすみ」
「「「「「「「おやすみなさい」」」」」」」
「うぉん♪」
ーーーーーーーーーーーーー
朝、目が覚めると
顔にとてもフサフサした物が乗っていて何も見えない
これがスミレのモフモフ尻尾で無いことは分かる、何故なら俺の両手はカスミとスミレが握っているからだ
見えずとも、2人の手の感触は分かる!
となると答えはひとつ、リリーだ
退いて欲しいなぁ、でもフェンリルだからなぁ
今日は孤児院で売る新作のお菓子を作る予定だ、砂糖を使わないお菓子を思いついたからな♪
だから早く起きたいんだけど
「お~いリリー、今起きたら新作のお菓子食べさせてあげるよ~」
「・・・わふっ?!『ペロペロペロ』くぅんくぅん♪」
何だって?
よっ!日本一の大商人、美味しいお菓子期待してるよ♪って言われてもなぁ
完全にお菓子に釣られとるがな!そんでここ日本とちゃうし、しかも顔に乗ったままやし!
フェンリルの
もふもふ感じる
冬の日に
今は朝だと 顔から退いてもふもふ
長倉真八、心の詩
つづく。
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