第30話 僕のものにしたい女の子 (ウィリアム視点)
レティシアは綺麗なだけでなく、とても博識な女の子だった。
特に魔術の話はとても楽しくて。魔術が大好きな僕は、つい熱が入って一方的に語ってしまった。
女の子に、魔術の話なんか興味無いだろうなと話して最初は後悔したけど、そんな事は全然無かった。
レティシアは嫌がるどころか楽し気に聞いてくれて、レティシアからも魔術の事を詳しく話してくれた。
気後れする位美しいのに、魔術の話をする時のレティシアは年相応の可愛らしい眩しい笑顔で。
神秘的な瞳をキラキラ輝かせて、話し返してくれる楽しそうなレティシア。
ずっと話し込んでいたい位楽しくて。こんなに人と楽しく話をするなんて、本当に久しぶりだった。
それどころかレティシアは、結界の中なのに魔法を使って見せた。それも見たこともない、緻密で美しい魔法を簡単に発動してみせた。これには心底驚いた。
美しいだけでは無く、魔術に精通していてしかも高い魔力も宿しているなんて。母上達がレティシアを欲しがるのも無理は無いと思った。
レティシアは夢中になり過ぎて、うっかり魔法を使ってしまった様だった。扇で顔を隠して二人だけの秘密にして欲しいと頼んできた。
その仕草がとても可愛くて。愛おしく思ってしまった。
外見や魔力も凄いけれど、それよりも僕はレティシアの内面が一番魅力的だと思った。
出来れば、大人になってもずっと側に居てくれたら。そうしたら毎日がとても楽しくなりそうだ。
大人になってもずっと側にいて欲しい。
君が欲しいよ。
レティシア。
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