第29話 未来と予行演習
あぁ、忙しい。
3号店を決めたのは確かに僕だ。
だが、忙しすぎる。
疲れたぁ~。
「癒しが欲しいな~」
ピクリッ⁉
傍にいたラウラが揺れる。
まぁ、近頃はラウラも忙しい。
彼女も疲れていることだろう。
だが、関係ない。
僕はお構いなしにラウラに跳びかかった。
「ちょっ……⁉ エルヴィン?」
ラウラを乱暴にベッドの上で羽交い絞めにする。
うつ伏せになってシーツに顔を埋める美少女が金切り声を上げても叫びは布団に吸い込まれていく。
「はぁ……、はぁ…………」
ラウラの身体の上に体重を乗せて押さえつける。
彼女の自慢の銀の髪が僕の口にかかるが構わない。
僕はラウラの華奢な身体を拘束したまま手を彼女の下に滑りこませる。
そして、まだ膨らみもない薄い胸をまさぐった。
少女の白いうなじを何回も舐める。
そのうち、じんわりと僕とラウラの間が汗ばんできた。
ラウラのぷりぷりとしたお尻がキュッとしまる感じがする。
僕はいたたまれなくなって、自分の下腹部を彼女の臀部に服の上からこすりつけた。
まるで何かの予行演習のようである。
ベッドのシーツの上に広がった長い銀の髪。
少女の小さな背中は非常に煽情的である。
僕は更に彼女を攻め立てた。
袖の隙間から手を差し入れ、胸元を直接揉みしだく。
「ヒッ⁉」
こらえきれなかったのか、ラウラはおかしな声を上げる。
だが、僕は止まらない。
下半身の擦りつけ合いは更に力と速さを増す。
なんて贅沢な時間なんだろう。
前世では絶対にありえなかった。
こんな都合のいい美少女はいなかった。
途端、ラウラの全身がビクリと痙攣する。
彼女の呼吸が荒い。
「エルヴィン……」
「……?」
ラウラは身体をベッドにうつ伏せにしたまま、首だけを回してこちらを向く。
「トイレ行きたい…………」
顔は少し赤く、ニヤけている。
「僕も行こうと思ってたんだ……。トイレ」
僕がラウラの身体の上から下りると、彼女はのそのそとベッドから下り、ヨタヨタと廊下を歩いて行った。
夕食後は特に何もなかった。
普通にラウラと抱き合って寝た。
ネグリジェの下は未だにノーパンである。
解放感にハマったらしい。
一度、ラウラは語っている。
「全裸で寝てみたい」
孤児院は大部屋だから無理だ。
多分、少女は何かに目覚めてしまったのだ……。
寝巻なのに…………。
いつものことだ。
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