Tiny Rainy
きみに会えなくなって
どれくらい経っただろう
ついこないだ会ったばかりなのに
もうこんなに寂しくて
会いたい気持ちが
心を曇らせて
やがてその雲が大きくなって
心に雨を降らすよ
しとしとと
時には、スコールのように
時には、霧雨のように
しとしとと
心の雨に
傘はさせないから
こんなことなら
こんなずぶ濡れになるなら
初めから出会わなければ良かった
こんな惨めな気持ちになるのなら
でも雨がどんなに降り続いても
水たまりに水紋が浮かんでも
街が霞んで見えたとしても
やまない雨はなくて
そして家に帰る頃には
もうすっかり雨はあがって
路面も
街も
まるで何事もなかったかのように
夕陽に輝いているのだろう
傘も忘れてしまうくらいに
でもぼくは知ってるよ
道端の花壇に
昨日まではなかった
新しい希望の芽が生まれたことを
ちっぽけな雨でも
きっと必要なんだね
きみに会えて良かった
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