2022.11.30
今日はツーブロをガリガリしてもらう半額コースではない、いつもより長めの美容院。
半額以外のコースは年一か二しか使わないから、店内に置いてある漫画が全然読めない。今日は読むぞー!! とやる気満々で行って、でも読むのが遅いから結局二、三冊しか読めず、次はいつかな……なんて遠い目をしてたら店長さんが「そっちで読んでていいですよ」と仰るのでお言葉に甘えてがっつり読んできた。
なんかさ。尊い。
氷川きよしチャンリスペクトみたいな合皮パンツで行ったもんで、合皮の椅子に座るとGo!hi×Go!hiでまあ尻が滑る滑る。ジュニア時代のリプニツカヤちゃんくらい軽やかに滑る妖精のような私の尻と腰。もう履いて行かない、合皮。腰痛いわ。
数々の凡人名言を量産・更新しすぎて最初のほうの名言をうっかり忘れがちでおなじみの手嶋純太、おまえはまだ良いんだ。だって六〇巻以前は実家にあるもん。全巻読み直そうと思えばできるから、純太の名言は忘れても思い出せるんだよ。
ひとから借りた漫画で「これ良いシーンだな」「この台詞の連鎖良いな」と思うのは、初めてそう感じたその瞬間がクライマックスで、あとはだんだん忘れていくし、改めて読み直すこともほとんどない。寂しいね。
実際、今日ハイキュー読んでて、なんかどっかの高校のエースでも何でもない子が何か良いこと言ってた気がしたけどもう忘れたもん。
でもそういうときって「ああ、すごく良いな。でも読み進めていくうちに誰の台詞かも忘れるんだよな」と思いながら読んでるから、案外ひっそりと、本筋の内容と同じくらい読書タイムの一期一会感をも愉しんでいるのかもしれない。
一番最初に読んだ時の未知での状態で出会った「良い!」って気持ちは本当に一回きりだと思うし。
あの本はあの場所で読んだなとか、夏休みに三冊までしか借りれなくて、悩んだ末にあれを選んだんだよな、とか、そういう思い出は読書の記憶とはまた別だけど、まあまあ近い引き出しの中に仕舞ってある。
CDの貸し借りとかもそうだったかも。
かつて私からデスティニーズチャイルドやラブサイケデリコのアルバムを借りた皆さん、それ良い思い出になってますかーっ!?
「週刊少年ジャンプだったら一話目でここまで描いてください」って言われそうなことを、チャンピオンだと四話以上使って描きますよね、とかいう話もしたり。
チャンピオン連載の漫画は結構、第一巻を全部読むまでこの先どうなっていくのか、あらすじがよくわからないことがある。
最初にあらすじがわからない作品は、ラノベ
界隈では良くないって言われる。でも第一話がバシッとしてなくても良い作品は沢山ある。だからそういう素敵な作品を描ける人は秋田書店に持ち込むのだ。世の中そうやって回るんだ。適材適所が良いんじゃないか。
一方でハイキューに火を付けられた私です。
「おまえらを全員倒して俺が一番強い男になるぜ!」みたいな気持ちを抱くの、まんざらでもなしいちもんなし。
持って生まれた負けず嫌い力を上手く利用できたら、なにかしら良いことあるかもしれないね。どうかな。
ところで私は本を読むときに、頭の中ですることがちょっと多すぎるのかもしれない。
「こんな感じで言ったのかな!?」をいちいちやりすぎるとかも先日気づいたばかりだけど、情景を具体的に思い浮かべようとしすぎるし、どんな声でどんな音だったんだろう、広島の五月って暑そうだな、この人ドイツ語っぽい名前だけど屋敷の中はロココが多そう、とかシンキングタイムも多い。文章が軽快で気に入ったら何度も繰り返して読むし、台詞の応酬のテンポが良かったら寝る前にもう一度そこ開いて読んだりしちゃう。根っからのメンヘラ気質だから執着が酷い。ちょっと怖い。
ていうか、ハンターハンター一冊読むのに五時間かかるのはやはり読みこみすぎであるらしい。
ミステリ要素があると、読みながら文章と勝負しちゃう。なんか今気づいたけど、私って結構読書に対して血気盛んなんだな。
見逃した伏線に負けたくねえ! という強い気持ちがある。
あと、悔し泣きしてる主人公に負けないくらい悔し泣きしたいの。それくらい全力で読むスタイルだから、見逃した伏線には負けても勝っても最後にはめちゃめちゃ楽しい。
ラクしてスーッと読むこともできるけど、なんか自分の中にあんまり残らない感じがイヤ。全力で読む本は必ずどっか面白いから、なるべく全力スタイルで読みたい。
今やそんな体力ないくせに、いつまでも中学生のように理想が高すぎる。
今年、全然本読めなかったね~。
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