コミュ障な僕はVの世界で幸せな生活を送る。

@soukundesu

第1話

僕は昔から暗かった。人と目を合わせると、何故か息が詰まり頭が真っ白になってしまう。

必死に言葉を紡げばキモイ言葉の連続。

例えば、「いや、、その、、そうっすね、、」こんな感じだ。

僕みたいな陰キャは、極力コミ障と思われたくないため語尾はなになにっすねにしている。

少しでも強く見せようと振る舞う。

それが帰ってキモイとは知らずに、家に帰る度に後悔の連続。

自己嫌悪に陥り、毎回なんであの時にあんな言葉を発したんだろう、

そんなことの繰り返し。

仕舞いには、次はちゃんと喋ろう!

たかが人と喋るだけ、死ぬわけじゃない。

そんな考えを持つ自分が嫌になる。

父が会社を経営しており、比較的に大企業な所らしいが僕はあまり詳しくない、

そのおかげで必要なものや欲しいものは買ってもらえていた。

母は、専業主婦をしており父とは幼なじみらしい。

2人とも美形で、それこそモデルや俳優クラス。

そのお陰もあって自分の顔も親譲りの美形。

自分で言ってて恥ずかしいが事実、小さい頃は関係なくコミュ障は発動してなかったしモテてた。

だが中学に入るにつれ、思春期が訪れる。

僕は人と目を合わせるのが苦手で、極力人と話をすることを避けていた。

前髪を伸ばして伊達メガネをつけ、身長が高いせいで目立つから猫背で生活。

もちろん猫背はキツイので家ではちゃんと背筋は伸びている。

自分語りはこのくらいにしよう、まぁ色々察しは着いているかもしれないが俺はオタクだ。

小さい頃はプリ〇ュアやドラゴン〇ール、中学生に入るとラブコメを見ては終われば喪失感に苦しむ。

高校に入り成長したかと思えばオタクを拗らせ現在の有様。

だが最近ハマっているものがある。

それはVTuberというものだ。

3Dのアニメの様なキャラがYouTubeの配信画面に移り、上半身が映りそれが行けているかのように視聴者と会話をしたり、ゲームをしたり、まさにオタクが望んでいたアニメの中のキャラとの会話を満たしてくれる最高の配信だ。

今まではゲーム画面だけを移し、マイクを通じて声を載せるだけだったが今ではキャラを画面上に出すだけで画面に華が生まれる。

まさに革命、中の人を想像するのは禁止とされ視聴者の間では暗黙の了解だ。

前までは顔バレなどの事故が発生していたが、今ではそれも改善され、

事務所というものが管理をしているらしい。

いわゆる企業勢が増えてきていた。

個人勢は比較的顔も出している人が多い。

企業勢は認知されるスピードが早いため比較的に簡単に1万人は超す。

それからはそれぞれの実力しだいで登録者は増える。

個人は広告塔が無いため比較的に伸びにくい。

だが稀に凄い人は企業にスカウトされたり、個人で伸びたりする。

こんな感じでVTuberは増え続け今では1000人は軽く越している。

なぜ俺がVTuberにハマっているのか、それははっきりいって楽しそうだからだ。

コミュ障ではあるが俺は人と話は好きだし、ゲームを一緒にやってくれる仲間も欲しい。

リアルで会わないため目を合わせることもないし、自分には最高の場所になっている。

実際に自分がなりたいとも思うし、今では持ち前の画力でハイスペックなPCでキャラを完成させるまでになっている。

必要な機材は揃えてあるし全て父親の力だけど最後の環境が揃っていると思う。

俺のVのキャラは比較的に俺に似ている。髪色は黒に少し金色が混じっているポニーテイル、前髪は無造作に着られているがしっかりと整っている。目元は黒と金色のグラデーション。綺麗な鼻筋に長いまつ毛、少しつり上がった切れ目。片方の耳にはピアスが着けられていて、服装は黒い記事に、金色で海の打つ潮などが描かれている。

首元には龍のネックレスに頭には狐のお面を斜めに被っている。

Vの名前は黒瀬 藍翔。『くろせ あいと』

実際の本名は黒瀬 翔少し似ている。

なんで寄せたかは自分とかけはなれていると少し喋りずらくなりそうだから比較的に寄せている。

今日はYouTubeにアカウントも作ったし、Twitterも創設した。

ふたつのアイコン用の絵も描いた。

プロフィールは18歳のハーフ、実際に俺もハーフだから。

日本が大好きなアニメオタクという設定だ。

実際にそうだから。

まぁこんな感じで今日から配信をしようと思ってる。

前はなかったが、今はハッシュタグ機能を使って比較的発掘されやすくなってるらしい。

だからさっそく生配信をしようと思う。

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