第20話 占い師

私は2ヶ月に一回占いに行くことがある、その占い師に言われたことが頭に残っている。「貴方の旦那から違う女の匂いがする」と旦那に言われたがうちの旦那に関して浮気することはないだろうと思っていたが、2日後旦那から「ごめん」と謝られたがなんのごめんなのか私には分からなかった。「実は浮気していたんだ」と告白された。「今はその人と縁は切ってるんだけど一応言って置いたほうが良いかなと思って伝えました」と旦那は言う。私は何故自分から告白したのか私には分からなかった。

「なんで急にそんな告白してきたの?」


「急に罪悪感が湧いてきて」


「それで私は離婚するって言ったらどうするつもりだったの?」


「それはそれでしょうがないかなと思った」


「じゃあ離婚する?」


「許してくれるなら離婚はしたくない」と旦那は半べそをかいていた。

「俺はまだ由紀恵のことが好きだから別れたくない」


「自分の都合しかいわないじゃん」と言うと旦那は黙ってしまった。

私は離婚してもいいかなろ思い始めた、こんなひ弱な旦那についていけないと思いもしたが、この人には私がいないと生きていけないんじゃないかと思ったりもした。

少し別居をしてもいいのかな?と思う部分があり旦那をソファーに座らせ、どんくらい付き合ってたのかとか色々旦那に聞いてみたら、浮気相手とは二ヶ月間付き合ってたという、別れを切り出したのは旦那側から「別れよう」と話をしたらしい。

浮気相手といると、私の顔がちらついて不倫してるのが申し訳なくなってきた、2ヶ月で別れたという、浮気相手には30万払って浮気を解消したという、旦那からしたら私のほうがいいと思っていたらしい。

「本当に浮ついてだけなんだ、許してくれとは言わないけど許してほしいと思う気持ちはあるんだ」


「別に浮気に関してはなんとも言わないけど、結局私のことがすきじゃん」というと旦那は笑顔で頷いた。その旦那の笑顔は可愛いと思ってしまったがここで旦那を許して良いのかも私には分からなかった。

「2ヶ月お小遣いなしか2ヶ月晩ごはんなしと今から私を高級レストランに連れて行くかどっちがいい?」と三択を出した、旦那に罰を与えるなんてこんな軽いものでいい、私は多分旦那のことが好きなんだろうと一人で思った。

旦那は今から高級レストランを選んだ、六本木の高級レストランで連れて行かれそのままホテルに連れて行かれた。

「これで許してくるかな」と旦那が言うので「もうしないなら許してあげる」と言うと「もう浮気なんかしません」と言ってごめんなさいと再び頭を下げた。

私はこの人を選んで良かったと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る