第9話 旦那の浮気相手に会ってきました

私は旦那が浮気していたのを、知っていた。旦那の帰りが遅いのはいつものことだったので気にしてなかったのですが、子供の塾の帰りに一緒に歩いていると、旦那は知らない女性と手を繋いで歩いていた。子供が「パパー」って走りに行こうとしたが私は息子の手を強くもって、旦那の所に行くのを止めた。

閑散とした地域だったので「パパー」っていう言葉が響き渡った、旦那と浮気相手は周りを見渡していた、旦那に気づかれないように隠れようとしたが隠れきれなく、旦那は私の存在に気づいたらしく、驚愕した顔が見えた。浮気相手は「どうしたの?」と旦那の腕をひっぱるが、旦那は氷ついていた。

私と子供が家につき晩御飯の準備をしていると、旦那は慌てて帰ってきて「ごめん」と謝ってきたが「剛の目の前だから辞めて」といって息子と旦那分の晩御飯を作り

テーブルに持っていたが、旦那は食事に手をつけようとはしなかった。

浮気相手とご飯を食べてきたからお腹いっぱいなのか、浮気をばれて食事が喉が通らないのかはどっちかは知らない。


息子を寝かして洗濯物を畳んでいると旦那が「本当に申し訳ない」と頭を下げて来た。「私浮気相手に会うから電話して」というと「それは辞めてくれ」と旦那が言う「じゃあもう離婚だね」と言っても「それは嫌だ」と言う、我儘な旦那様、どうしたものかと私は考えていた。「あんたじゃあの女と縁を切ることは出来ないでしょ」

「そんなことない」「何回浮気してると思ってるの?私が知ってるだけで四人目よ」


旦那は浮気の常習犯だった、旦那は私にバレていないと思っていたんだろうが

私は知っていた。「わかったよ」と言って浮気相手の電話番号を私に教えて来るので旦那の目の前で電話をし、会う日程を決めた。その場に旦那を呼ぶことはしない。

息子は実家に預けて戦地へ向かった、渋谷のルノアールで赤いワンピースを来た女性がいた、最初から服装を聞いていたのでその人が、浮気相手だということはしっていた。「こんにちは、愛さん?」というと「そうです、この度はすいません」と頭を下げた。

「旦那とはどこで出会ったんですか?」


「たまたま飲み会が会ってそこで知り合いました」


「結婚してるって言ってなかった?」


「言ってませんでしたし、指輪もしていませんでした」


「実は旦那の浮気って私が知る限り四回目でなんです」

あいは驚愕していた、そこで私は旦那に仕返しを思いついた、あいの知り合いの男性を彼氏役にして、旦那を問い詰めるという計画だ。今日の夜旦那の携帯にしらない番号から電話がかかってきた、電話相手は友達みたいな感じではなく旦那は「申し訳ありません」と謝っていた。仕事と相手という感じではなかった。

電話が終わると旦那は顔面蒼白をしていた、「どうしたの?」と聞くと「あっちの彼氏に付き合ってるのバレた」「そうなんだ、バレたらしょうがないね」

なんでそんな冷たい事言うのかと言う目で私のことを見てきている、自分の責任なんだからしょうがないじゃんと思って私はニヤっとした。


あいからは私に連絡がきていた【この度は本当に申し訳ありませんでした、彼氏役をしてくれた友人にも怒られて反省しました。次会う時は友達として会ってください】

というメールが来てたので【友達になろうね】とだけ返信して旦那の顔を見ると顔面蒼白のままだった。これで旦那もすこしはこりてくれるだろうと私は思った。

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