異世界百鬼夜行 異世界転生は妖怪を添えて
珈琲飲むと胃が痛い
プロローグ
窓を開けると見えるのは月明りに照らされた銀世界。
外に向け吐く息はしんしんと降る雪と同じように白く、少し窓から出した顔を寒さが突き刺す。
ぶるりと身体を震わせ窓を閉め、暖炉の前に置かれたロッキングチェアに腰を掛けゆらゆらとゆらす。
ふと聞こえた物音に部屋の入口を見れば、愛孫の小さな顔がこちらを見つめている。
手招きをし、近寄ったその軽い身体を膝に乗せればぐらりと想像より大くチェアが揺れ、孫の成長に頬が緩んだ。
小さな手に握られた小さな本、大きな瞳が読むようにせがんでいる。
それは有名な童話、過去の大きな戦争を基に作られた物語。
柔らかな髪を一撫でし、ページを開く。
勇者と魔王の戦い、そして勇者と魔王が共に手を取り戦った争い、剣と魔法に彩られた戦いの物語。
これはそんな物語が語られる不思議な世界のお話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます