独白。

@Cowchen

未完成

物語は終わりがあってしかるべきだ。それが後世に残る必要性も、他者の印象に残る必要性もない。(文句は多々あるだろうが)打ち切りのような唐突な終わりであってもよいのだ。


もし人生を一つの物語とするのであれば、その作者は(大量の駄作を生産していたとしても)優れた作家であるといえる。人生には病や交通事故などによる打ち切りのような終わりもあれば、すべてをやり切った大団円の終わり方もあるだろう。人生という物語には必ず「死」という終わりが保証されている。続編など存在しない。この点は人生が持つ唯一の特性であり、評価すべき点であると思う。


少なくてもネット小説よりよっぽど良心的だ。未完結のまま作者に作品を放置されることは無い。(この独白のように)完結済みなどと言いながら作品が投稿されていくこともない。


物語の終わりかたがどれだけ作品の印象に影響するかなど、今更語るまでもないだろう。だからこそ、どんな作品の作者も終わり方は選びたいに決まっている。そして、作者でないものに終わり方は決められない。


だからこそ、作者は作品を終わらせなければならないのだ。

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