ダンジョン化石ハンター~モンスターの化石を掘って暮らしてます~

まにゅあ

第1章 ダンジョン上層編

第1話 プロローグ

 ダンジョンには、輝く宝石にも負けないほど美しい化石たちが眠っている。


 僕、セレ・クロニクの仕事は、そんなダンジョンで化石を見つけ、地上に持ち帰ること。


 周りからは「化石ハンター」と呼ばれている。


 今日も僕はダンジョンに潜って、化石を掘る。


 太古の葉っぱや貝殻などの小さな化石から、大きな見たこともないモンスターの化石まで、色々な化石が眠っているダンジョンを探検するのはとても楽しい。


 もちろん楽しいことばかりじゃなくて、一つも化石が見つからない日があったり、生きているモンスターに襲われて、命からがら地上に逃げ帰る日もあったりするけど、化石を発掘できたときの喜びは、何物にも代えがたい。


 今はまだ、見つけた化石を売って毎日の生活費を稼ぐので精一杯だ。だけど将来は、僕が発掘した化石を並べて、みんなに見てもらえるようなお店を開きたいと思っているんだ。


 そしていつか、一人前の化石ハンターになったら、ダンジョンの最下層に眠ると言われている〈幻の化石〉の発掘にも挑戦したい。まだまだ先の話にはなるだろうけどね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る