第5話 はぐれ者達
九十六期、Eチーム教官室にて。
モニターに表示されているデータを見ながら、
「
各データと今日の様子を照らし合わせ、報告書を作成していく。
「……これでは、はぐれ者達の
睨みつけるように、さきほどから近くにあるソファーで優雅にお茶をしている男に声をかければ、彼はいつも通りの穏やかな微笑みを浮かべながら返す。
「ルッツと呼んでほしいところなんだけどなぁ……。まぁそれはさておいて。僕としては、なかなか興味深いカードが揃ったと思うのだけれど?」
「……面白がっている? 彼らを預かる身にもなって?」
不満げな
「まぁ……君としても久しぶりのEチーム担当教官なんだ、肩の力を抜きつつ上手くやっておくれよ?」
「丸投げということ? ……この借りは返してもらうから」
低い声色で威圧する
****
翌朝。用意された三階建ての一軒家の前に集合した
「別にフェミニストとかってわけじゃあないけどさぁ、僕的には肩身を狭くするようなことはしたくないんだ! というわけだから……女子二人! 先を譲るから好きな部屋を決めるといい! ほ……
「……あ、はい。それでいいです。
二人に譲られた
「家具は確か、二年前のEチームの人達のがあるんだよね~。それ使っちゃおうか!」
「その方が予算もカットできるしな。それに何より、リーダーが言うなら従うまでだ」
「……仲の良い女子二人の間に挟まる男になんて待っているのは死だよ、死。くわばらくわばら……」
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