【落零弐】落逸<rakuitu>~はぐれ者達の退魔伝~
河内三比呂
序章 はぐれ者達
第1話 顔合わせ
日差し照りつける炎天下の中、
(
そんな彼の考えを見抜いたかのように、腰に下げた
【タツマ、緊張しているな? お前は人見知りだからな】
「……人見知りなのは、仕方ないだろ……ライ」
ライと呼ばれたその声の
【どんな者達なのか、少しは気になるだろう? ワタシの事も含めて……受け入れられるかどうかがな……】
どこか不安げな声色のライに、
「……大丈夫だろ。
そんな会話をしているうちにあっという間に目的地、
****
「時間通り。自分があなた達の九十六期Eチームの担当教官、
集合してすぐ黒髪ポニーテールの女性に、右側が黒髪で左側が白髪の和服姿の少女を紹介され、
一人は赤髪をハーフアップにした鋭い目つきの少女、一人はゆるふわな薄緑色の髪をなびかせた可愛らしい少女、最後の一人が長い紫色の髪を一つ結びにし
観察していると、ゆるふわな髪の少女が口を開いた。
「じゃあ、ウチから行こうかな! 名前は
「おれか? おれは
男勝りな口調であっさりと説明する彼女に、
「な、なんだよぉ~! 君達
どんどん声が大きくなっていく青年に対し、
「で? お前は誰だ?」
「脱線してごめんなさいね!
どこまでも声高にネガティブな言葉を吐く
「次は貴殿だ。自己紹介を」
「……はい。俺は……
そこで一端言葉を区切ると、静かに三人に向かって告げた。
「
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