18話:向日雌黄とコラボ配信!!
[向日雌黄とコラボ!!] #アザーライブ
14002人が視聴中 #雌黄を崇める配信
『アザ友の皆、こんアザー♪エターナル2期生所属の清水azureです!皆、私の配信に来てくれてありがとう!』
『よぅし!貴様ら、俺の名は向日雌黄だ!今日はよろしく頼むぞ!!』
〈こんアザー!〉
〈こんアザ〜♪〉
〈よろしくぅ!〉
〈こんアザー〉
〈よろしく!〉
『同期の俺より黒猫とコラボするとはな…
貴様覚悟は出来ているか…?』
〈めっちゃ怒ってて草〉
〈まぁ流れ的にはアガットちゃんの次は雌黄だもんな〉
〈黒猫の先輩圧があるからしょうがない〉
『ご、ごめんね…黒猫ちゃんは推しだし先輩だから…断れなかったよ』
『言い訳は要らない…貴様をこのFPSゲームで木っ端微塵に粉砕してやる』
『私こういうゲームめちゃくちゃ苦手なんだけどな…まぁよろしくお願いします…』
このゲームは第二次世界大戦〜現代の武器までが使える、1VS1で戦うゲームだ。ステージは勝負毎にランダムで決まって、先に3回勝った方の勝ちだ。
『私はCz 805 BRENを使います』
現代でも使われているアサルトライフルだ。
『俺は三八式歩兵銃を使う』
第二次世界大戦でも使われていた日本軍の銃だ。
『三八式歩兵銃…いいんですか、銃は圧倒的にこっちが有利ですよ』
『ゲームが苦手な貴様にいいハンデだ』
『……なら始めましょうか』
〈アザーちゃんがんばれ~〉
〈ファイト〜!〉
〈どっちも本気出してけ〜〉
ゲームがスタートした。
ステージは倉庫だ。障害物などがたくさんあり、アサルトライフルは大丈夫だが、雌黄が使っている三八式歩兵銃など連射出来ない銃が苦手なステージだ。
私はまず、ステージの中央に走り始めた。
雌黄は武器的に隠れて狙撃をしてくるだろう。
だからあえてステージ中央に行って雌黄に銃を撃たせてすぐに位置を割りたいのだ。三八式歩兵銃は連射が出来ないかつ、一撃で相手を倒せない。
よし、もうすぐ中央のステージに…
『よう、アザー正面から撃ち合おう!』
『…え??』
ステージの中央に向かっていると、障害物の横から急に雌黄が少し離れた正面に現れた。
ドンッッッ…!!!!
雌黄は銃を撃ち、私にヘッドショットを決めた。雌黄がまさか正面から撃ち合ってくるとは思わず固まってしまって反応が出来なかった。
ヘッドショットを決められたことにより私のHPは少なくなってしまった。
私は横にある障害物に走りながら雌黄に向かって銃を撃つ。
だが、障害物に隠れる直前…
雌黄の神エイムで私の足を撃ち抜かれやられてしまった。
『甘いなアザー、俺が隠れて戦うと思ったか?俺はそんなプレイはしない。攻めのみだ!!』
〈やっぱり神エイムやな〉
〈三八式歩兵銃で現代のアサルトライフルに正面から戦うとかエグい〉
〈アザーちゃんファイトぉ!〉
〈普通の人は狙撃をしようとするもんなぁ。今の状況で攻めるのは雌黄くらいしか居ない。これはしょうがない〉
『次は…私が勝つよ!』
次のステージは街中の一部だ。
ビルや高い建物もあり、狙撃が出来る銃が有利なステージだ。
私はビルに登った。雌黄との正面からの撃ち合いは絶対に勝てない。だからビルから雌黄に向かって銃を撃ちまくって物量で押す。それがアサルトライフルでは出来る。
そしてビルの10階位まで上り、窓から周りを見てみる。
雌黄は100mくらい離れた道路で歩いていた。
こっちに向かってきているが気付いた様子はない。もう少し近付いて来たら撃とう。
ドンッッッッ………!!!
『えっ………!?!?』
雌黄はこちらに気付いていた様子はなかったのに、ノールックで私にヘッドショットを決めた。
〈ノールックえぐ〉
〈やばすぎ…〉
〈え、雌黄の画面観てたけどアザーちゃんに気付かなかったぞ…〉
このままでは負けると思い、後ろに走り出したが、気付いたら画面に倒されたと出ていた。
『え…?どういうこと??』
『ナイフを投げて倒したんだよ。アザーも三八式歩兵銃にナイフが付いているのを知っているだろう?』
『うん…え…じゃあ…あのナイフをどうやって…』
『角度まで計算して投げたんだよ。これくらい出来なきゃ暗殺者は名乗れない』
〈かっこよ〉
〈強すぎやろw〉
〈普通にプロレベルじゃね?〉
〈プロの中でもトップレベルやぞこれ。プロの中で今のプレイが出来るのは数人も居るかどうか…〉
もう2回負けている。次負けたらもう終わりだ。
現実的に考えて私が雌黄に勝つのは無理だ…
だけど、なんとか一泡吹かせたい…!!
次のステージはまた倉庫になった。
私はさっきと同様にステージ中央に向かって走る。
もうすぐ、さっき雌黄と撃ち合った場所に着く。私はここにまた雌黄が来ると予想して、
道をまっすぐに進まず、横の障害物に向かって進路を変更して、滑りながら奥に向かって銃を撃つ。まだ、雌黄は姿を現していないが、ここで現れるはず!!
『うぉ…!?』
私の予想が当たり、雌黄が現れたタイミングちょうどに私の弾が当たった。倒せてはいないがHPを半分に減らすことは出来ただろう。
〈マジか!〉
〈アザーちゃんうま〉
グサッッッ………!!!
『うっ…!!』
上からナイフが落ちてきて私の足に刺さった。あそこからでもナイフを当てられるのか…
このままここに居ても何もできずに負けるだけだ… 攻めよう!!!
私はさっき撃った場所に向かって走り出した…
すると正面に雌黄が居た。
『アザー!!お前ならここで攻めると思ったぞ!』
私はすぐに銃を構えて雌黄に弾を発射する。
雌黄も私に向かって銃を撃った。
私の弾は雌黄の腹を捉えて数発が当たったが、
倒す前に私の頭に雌黄が撃った弾が当たり、やられてしまった…
『あともう少しだったのに…』
『まさかアザーが俺を倒す寸前まで追い込めるとはな…予想してなかった…』
〈アザーちゃんゲーム苦手なのにナイスファイト!〉
〈プロの中でもトップレベルを倒す寸前まで追い込むってすごくね?〉
〈アザーちゃんもエイムがだんだん上達してきてるのかもね〉
『もう一回…やりましょう!』
『いいぞ、時間はたっぷりある』
その後何戦もしたが一回雌黄には勝てなかった。だけど、今までゲームをやってきて雌黄とのゲームが一番面白かった…
またやりたいな…
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