5話:向日雌黄の初配信

[向日雌黄の初配信]

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『よぅし始まったか!貴様ら、俺の名は向日雌黄だ!今日は30分間よろしく頼むぞ!』


〈始まった〉

〈おぉ、結構ワイルド?〉

〈よろしく!〉

〈声カッコいい〉

〈見た目結構好きだわ〉


『では早速ゲームをするか!』


〈ん?〉

〈ゲームは草〉

〈初配信やぞこれw〉

〈何やるん?〉


『ゲームは勿論スピラトゥーンだ!』


〈そういえば最近発売したんだっけ?〉

〈え、まじでやんの?w〉


『では、早速始めるか! …っいや!駄目だ。マネージャーから、早くプロフィールを紹介しろと連絡が来た…』


〈だろうなw〉

〈初配信でゲームが許されるわけないw〉

〈別にわいはしてもよかったけど〉


『ではプロフィールを出すぞ!』


〈プロフィール〉

名前:向日雌黄(こうじつしおう)

地球から遠い星にあるColorという世界に住んでいる男性。Colorの世界では暗殺者をしている。仲間達と一緒に、地球のネットの世界を盛り上げに来た。

性格:わがままで、自分勝手に行動する。ただ時折、頼りになる

得意なこと:ゲーム

苦手なこと:そんなものない!!


〈草〉

〈そんなものはない!!w〉

〈性格がどこぞのガキ大将〉

〈暗殺者なのにゲームだけが得意でいいんですか?〉


『うるさいぞ、貴様ら!俺のFPSの暗殺技術にかかれば瞬殺だぞ!!』


〈FPS“の”暗殺技術なのねw〉

〈なんか弱そう〉


『弱そうだと…!?貴様ごときが俺に勝てるわけがないだろう!あまり調子に乗るなよ!?』


〈お、ヤんのかコラ〉

〈喧嘩勃発〉

〈低レベル同士の争い┐(´д`)┌〉


『では、さっさとスピラトゥーンを用意しろ。決着を付けてやろう!』


〈ゲームやるのかw〉

〈ガキ大将VSニートVSダー○ライ〉


――――――――――


『では一対一、3分間の勝負だ。すぐに潰してくれよう!』


〈どっち応援すればいいのか…〉

〈迷うなよw〉

〈頑張れダー○ライ!〉

〈やってやるぜ〉

〈ダー○ライ応援してるやついて草〉


試合が始まった瞬間両者すぐに移動を開始する。


視聴者はこちらの陣地まで一直線で来たが、雌黄の姿が見当たらない。さっきまでは居たはずなのに… 慎重に警戒しながら進むが… 


バンッッッッ!!


気付いたときには雌黄に撃ち抜かれて、自分の陣地に戻ってきていた。


『はっはぁ!!どうだこれが俺の実力だ!』


〈めっちゃ上手くて草〉

〈えぐ〉

〈これは確かに暗殺者〉


その後も何回も視聴者は攻めてくるが、雌黄の場所すら分からず、ひたすら狙撃され続けた。


『では、もう一戦!』


〈タグは?〉

〈タグ決めしないんかいw〉

〈もう1戦言うたって今の実力見てたら誰もしたがらないw〉


『タグ決めなど数分あれば十分だ!さぁ俺に勝負を挑んで来るやつはいるか!』


〈勝てそうにない〉

〈俺が相手になる!〉

〈この状況で戦いに挑むなんて…カッコいいっす〉


『では、始めようか!』


結果は雌黄が視聴中を9キルして完勝。視聴者は雌黄に近付くことすら許されなかった。

さらにもう1戦するが、またも雌黄の完勝。

3戦したところで、タグ決めに移ろうとするが…


『タグを決めるぞ!』


〈あと2分しかないしw〉

〈絶対終わらんだろ〉

〈どうするんこれw〉


『あ〜一般配信タグは「雌黄を崇める配信」だな』


〈いや、俺らが決めるんじゃないんかいw〉

〈草〉

〈崇める配信てなんやねんw〉


『うーむ… もう時間がないから残りは次の配信で決めよう!』


〈だから時間が足りないと…〉

〈初配信でタグが1個しか決まってないはワロタ〉


『では、次は森萌葱の配信だ。概要欄から配信に行けるからぜひ観に行って……』


――――――――――

〈清水azure(中村るい)視点〉


「と、途中で配信終わっちゃったな…僕も気を付けないと…」


それにしても雌黄さんの配信は凄かったな…

自分のペースを作れていて…

僕も参考にしようかな…

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