第78話 三度目
少し移動して、余裕でワイバーンを収められるだけのスペースがある場所まで移動する。
「嬢ちゃん、そんなとこまで移動するってこたぁ、大物だな?」
「ああ、流石にコイツはガラスの容器に入るような奴じゃなかった。」
いや、作ろうと思えば巨大な素材を入れる事の出来るガラス容器ぐらい、容易に作る事は出来るのだ。だが、そんな巨大なガラス容器を渡されてどうすればいいのだ、という話だ。
勿論、モートンが大岩を容易に持ち上げる事が出来るような膂力の持ち主ならば問題は無いだろうが、皆が皆そうではない。
肉や骨、翼など、あまりにも巨大な素材は魔力の膜で覆い密閉させる事で劣化を防ぐ事にした。
そんな巨大なワイバーンの素材を『収納』から出していく。皮、肉、牙、爪、骨、翼、臓器、血液、これらを出し切るとワイバーン一体だけだというのに、私が先程卸した素材に匹敵するほどの量となっている。
「お、おおおおいっ!?!こ、コイツ、コイツはまさか、ワイバーンだってえのかぁ!?!まさか、一体丸々解体して持って来たってえのかよぉ!?!」
「まぁ、そういう事だね。解体作業、特に血抜きに凄く時間が掛かるから、出来れば遭遇したくなかったんだけどね。」
「す、すげえ・・・全くと言って良い程外傷が無ぇ・・・。嬢ちゃんっ!一体、どうやってこんな状態でワイバーンを仕留めたんだ!?」
ワイバーンの素材を出していけば、モートンだけでなく、この場にいた誰もが同じような反応をしていた。ワイバーンの肉や骨、皮の損壊状態を見たモートンが凄い勢いで私に問い詰めてくる。
尻尾を伸ばせることを省いて説明しておくか。
「ココから『
「とんでもねぇ事を平然と言いやがるな・・・。簡単に言ってくれるが、それがどんだけ難しい事か分かって言ってんのかねぇ。だが、納得がいったぜ。こりゃあ、持ちきりにもなるわけだぜ・・・。」
「持ちきり?」
尻尾カバーを指差して尻尾を使ってワイバーンの首を撥ねたと伝えれば、モートンが意味ありげな事を言いながら何やら一人で納得しだした。
いや、一人では無いな。周りを見れば他の職員達も納得したように頷いている。
どういう事だろうか?持ちきりという言葉をそのまま繰り返してモートンに聞き返してみる。
「登録してからまだ三日しかたっていないってのに、この冒険者ギルドじゃ嬢ちゃんの話で持ちきりなんだよ。聞けば、今朝もとんでもねぇ事やらかしてくれたんだってな?」
「臭くて汚い連中を纏めて綺麗にするついでに、ギルド内も一緒に綺麗になったというだけの事だよ。悪い事をしたように言わないで欲しいな。」
「いやまぁ、この場所まで出来立てみてぇに綺麗になっちまったから、ありがてぇんだけどな。いくら『
「所持している魔力量が馬鹿げている、と言うよりも自分の能力が他人よりも大分優れている事は自覚しているよ。」
「そいつぁ助かる。世の中には自分の実力が世間一般の普通だとか、それ以下だとか、ふざけた事を抜かしやがる"
ギルマス、というのは人名では無く、おそらくギルドマスターの略称だろうな。
鑑定士やエリィからは既に報告が上がっているのだろう。ある程度はギルド全体に私の事が伝わっているのかもしれない。
しかし、"一等星"になっているのに世間一般の平均、もしくはそれ以下と考えると言うのはどういう事なんだろうか?謙遜のつもりなのだろうか?最早謙遜を通り越して嫌味になっているようにしか感じられないのだが。
まぁ、いいか。どう考えても厄介者な気配しかしないし、可能な限りそういった手合いとは関わらないようにしよう。
他の職員達は既に行動を始め、査定を行っているようだ。先程同様、手にした板にペンを走らせている。
そういえば、彼等の主な仕事は解体作業だと言っていたな。高額で買い取ってくれたのも解体費用が掛からなかったからだし、私が討伐対象を解体して持ってくることで、彼等の仕事を奪う事にならないのだろうか。少なくとも午後から明日までは今と同じペースで討伐を行ってくることだし、聞いてみるか。
「実は早急に"
「勿論だ。つーか、今日、明日と言わず毎日やってもらいてぇぐれぇだな。今日、明日で"中級"になれるって確信してる辺りブッ飛んでるたぁ思うが、嬢ちゃんなら出来んだろおなぁ。」
「解体作業が貴方達の主な仕事と言っていたけれど、私が解体して来てしまう事で仕事を奪う事にはならないのかい?」
「・・・嬢ちゃん、大半の冒険者ってのぁ、解体が出来る奴なんざ碌にいねぇだぜ・・・。それこそ、"一等星"だって解体が出来ねぇ奴ぁ出来ねぇんだ。俺達が食いっぱぐれる事なんざ、まずないぜ。毎日仕留めたまんまの魔物や魔獣が大量に送られてきてキツイぐれぇだ。嬢ちゃんみてぇに、解体の手間を省いてくれる奴が多少はいてくれた方が俺達からすりゃあ、ありがてぇのさ。」
なんとまぁ、ご苦労な事だ。しかし、冒険者と言う者達はものぐさな者達が多いのだろうか?だが、そのおかげでモートン達も稼ぐ事が出来ている。お互いにとって有益という事なんだろう。ちょっと解体側の負担がキツイ事になっているようだが。
それならば、彼等が少しでも楽が出来るように、私は今回と同様に解体を済ませてから持ち込むとしようか。
「なるほど。それなら、今後も同じように持ってくるとしよう。」
「よろしく頼むぜ。んで、"中級"んなったら活動は控えんのか?」
「いや、そういうわけでは無いけどね。そもそも"中級"になっておきたい理由が指名依頼を望まれているからだからね。」
「そういう事か。まぁ、嬢ちゃんの実力が分かる奴ぁ、いくらでも依頼してぇ事があるだろうからな。俺だって捕って来てもらいてぇ魔物や魔獣があるぐれぇだぜ。」
随分と人気者になったものだ。しかし、私はあまりこの街に長居をするつもりが無いからなぁ。ちゃんとその事は伝えておかないとな。
必要以上に期待させて失望させてしまうのは、私の精神衛生上よろしくない。
「嬉しい事だけれど、済まない。私はあまりこの街に留まるつもりは無いんだ。本来用事があるのはティゼム中央図書館と言う場所でね。冒険者になったのも身分証が欲しかったのが理由なんだ。」
「マジかあ。嬢ちゃんみてぇな丁寧な仕事をする奴こそ冒険者をやってもらいてぇんだがなぁ。図書館にはどんな用があるんだ?」
「これといって、具体的に目的の書物があるわけじゃないんだ。ただ、沢山の本を読みたくてね。この街の門番に聞いたら、中央図書館を勧められたよ。」
「そういう事か。冒険者としてあまり活躍する気が無ぇって聞いたが、マジみてぇだな。チト、残念だぜ。」
私が冒険者としてあまり活動する気が無いと知られると、大抵の者が残念がってしまうな。仕方が無い事ではあるが、少し辟易としてきてしまうのも事実だ。とは言え、周りに流されてやる気は無い。
"星付き"になった後は気が剥いた時ぐらいしか、依頼はこなさなくなるだろう。
どうやら査定が終わったようだ。職員の一人が板を持ってきてモートンに手渡している。モートンの反応はと言うと、やや呆れた表情をしているのが見て取れた。
「こいつぁ、マジでスゲェな・・・。どれも完璧と言って良い状態で保存されているうえに特に外傷も無し。鮮度も新鮮。それが丸々一体分。これを一人でやっちまうたぁなぁ・・・。嬢ちゃん、金額は期待してくれていいぜ?」
「それはちょうどよかった。今朝、街を出る前にちょっと大きい買い物をしたから、有り難い事だね。」
「デケェ買い物ねぇ・・・。嬢ちゃんの事だから、眼ん玉が飛び出るぐれぇヤバイ事だろうなぁ。」
「私に対する評価に少し言いたい事があるけれど、こんなものを登録三日目で卸してしまった手前、否定が出来ないんだよなぁ・・・。」
「おぅ、ちゃんと自覚してくれてるみてぇで助かるわ。・・・買い取り金額は全部で金貨60枚だな。本当なら、もうちっと額は下がんだが、ほんの銀貨数枚程度だ。オマケしといてやったぜ!この金額で良けりゃあ、さっきと同じくギルド証を提示してくれ。」
「私が思うに、銀貨数枚はほんの、という表現で片付けて良い額では無いと思うのだけれど、まぁ、有難く卸させてもらうよ。」
金額に不満は無いので、ギルド証をモートンに提示する。
まさか、今朝ほとんどの金貨を使ってしまったと思ったら、もう元の金貨の枚数を上回る量が入ってきてしまうとは。
だが、こんなに持っていても仕方が無いような気がする。
これならば、欲しいと思っていた音の鳴る時計も、この額なら問題無く手に入ってしまうだろう。しかし、果たしてこのまま時計を購入してしまって良いのだろうか?これでは折角見つけた冒険者としての目標が無くなってしまう。
よし。新しい目標が出来るまでは、音の鳴る時計を購入するのは保留しておこう。この金貨は、家の皆へのお土産にあてるとしようか。
代金を受け取り、買い取り場を後にする。受付広場、ロビーに戻ってきた私を見て、エリィが少し驚いているようだ。
そういえば、私の勝手な予想だが、エリィは私が討伐した魔物・魔獣を解体せずに持ち込んだと思っているかもしれないんだった。
買い取り場に案内してもらってから時間として30分ほどしか経っていない。驚くのも無理はないか。
「ノアさん、早かったですね。解体が立て込んでいるようには見えなかったんですが、時間が掛かりそうだったんですか?」
「ああ、やっぱり討伐した物をそのまま持ち込んでいたと思われていたんだね。そうでは無くてね、解体をした状態で持ち込んだから、査定だけで済んだんだよ。状態も良かったらしいから、少し色を付けてもらえた。」
「ええぇ・・・・・・。ノアさんって、何でも出来ちゃうんですねぇ・・・。羨ましいです。」
「代わりに、世情も常識も知らない事だらけだけどね。これから色々と学ばせてもらうよ。今朝言っていた通り、魔術言語の本と『
「勤勉な事ですねぇ。はい、資料室に関してはご自由にどうぞ。問題無く紙も入手できたみたいですし、流石と言うか何というか、はぁ・・・。」
驚かれはしなかったが、かなり呆れられてしまったな。
まぁ、この調子で私の行動に対して特に大きな反応をせずに対応してもらえるようになってくれると、ありがたい。
詳細に関してはあえて詳しくは説明しなかった。紙を9千万枚購入しただとか、ワイバーンを討伐しただとか、エリィが知ったらまた卒倒しそうだったからだ。
いずれ知られる事になるとは思うが、だからと言って今、私の口から伝える必要は無いだろう。
さて、資料室で昨晩習得した『複写』の効果、確かめさせてもらうとしよう。資料室の管理人が私に気付いて声を掛けてきたな。
「おや?お嬢さん、ここの本は全て読み終わったはずでは?」
「やあ、こんにちは。ちょっと試したい魔術が出来てね。ちなみに、資料室で『転写』を使っても大丈夫かな?勿論・・・この通り、紙は自分で用意しているよ。」
「これは驚いた。この短時間で『転写』を覚えたのかい?ああ、大丈夫だとも。図書館でも言われたと思うけれど、『転写』による写しはむしろ推奨されているぐらいだよ。」
私が『格納・改』から紙を取り出しながら『転写』の許可を確認すると、眼を見開いて驚きながらも、図書館同様、『転写』による書写は推奨されている事を教えてくれた。
それならばせっかくだし、管理人にも見てもらおうか。魔術言語の本と『清浄』の魔術書を持ってきて、管理人に提案しよう。
「それなら、折角だから私が何をするのか見ていかないかい?使うのは初めてだけれど、私にとって実に理想的な魔術を習得したんだ。」
「読書が好きなお嬢さんにとって理想的な魔術とは、また随分と興味深い魔術だね。それなら、お言葉に甘えて見学させてもらうとしよう。」
管理人も私がこれから使用する『複写』に興味があるようだ。では、必要な枚数の紙を取り出していざ、『複写』を発動させよう。
「それほどの量の紙を?お?おおっ?お、おおおお!?ま、まさか、一度の魔術で、一つの本を丸ごと写してしまったのかっ!?しかもこの速度でっ!?な、なんという凄まじい魔術かっ・・・!」
良し良し。想定通りに魔術が発動したな。一冊の本が複製されるまでに掛かった時間はものの数秒だ。
そしてやはり管理人を驚かせてしまう事になったか。だが、そうなる事は予測済みだし、私に対して丁寧な対応をしてくれた管理人が望むなら、数冊ぐらいならこの場で彼が望む本を『複写』をしても構わない。
念のため、複製した紙束を確認してみたが、問題無く全てのページを転写出来たようだ。魔力の消費量も私ならばまるで問題無い量だ。紙も今朝潤沢に入手した。
つまり、今の私は実質図書館の本を手に入れ放題という事だ。今晩、早速図書館で本を『複写』して回ろう。
そう思っていたら、管理人が片手では掴み切れないほどの厚みがある本を私に差し出してきた。
「お、お嬢さん!も、もし、もしもその魔術が苦でないのならば、こ、こ、この本の複製を頼めるかねっ!?」
「ん?随分と分厚い本だね。内容は・・・"ジェスターの冒険"?娯楽の本かな?」
「あ、ああ。恥ずかしながら、最近になるまで小説という物に目を通した事が無くてね。これが面白くてつい読みふけってしまってね、家で続きが気になって仕方が無いんだ・・・。」
ん?何か引っかかる言い方だが、続きが気になるなら読めばいいと思うのだけれど、そう言うのであれば、読む事が出来ないという事か。つまり。
「貴方が資料室で読んでいた本は貴方の所有物では無く、資料室に蔵書されていた本だったと?」
「う、うむ。その、資料室の本を全て読みたがっていたお嬢さんには悪かったのだがね・・・。」
「気にしなくてもいいさ。もう、そんな事で悩む必要も無いからね。本を借りるよ?・・・・・・うん、問題無く複製できたよ。尤も、このままではただの紙束だから、何かでしっかりとまとめた方が良いだろうね。」
「お、おおおっ!?ありがとう!本当にありがとう!だ、代金はいくら支払えばいいかな!?」
「実験も兼ねていたからね。今回に限っては無料にさせてもらうよ。私も、この本を複製させてもらった事だしね。」
どうやら一冊だけ未読の本が資料室に残っていたようだが、管理人が読んでいたためだったか。それにジャンルは私が読んだことの無い種類。勿論、私の分も複製させてもらったとも。
今晩、寝る前に部屋の椅子に座って読むのも良いかもしれないな。
複製した本は管理人にも言った通りこのままではただの紙束だ。
今回は適当な魔法で固定しておくとして、後で紙束を縫い付けるのに適した紐でも購入しておくとしよう。
管理人に別れを告げて資料室を退室した。時間はさほど経っていない。資料室から出てきた私を見て、再びエリィが驚いた表情をしている。
はて、今回は特におかしなところは無い筈だが・・・。
「ノアさん、早かったですね。複製の魔術は上手くいかなかったんですか?」
「?いや、想定通りに発動出来たよ?・・・こんな感じで複製できたとも。分厚い冒険小説も問題無く複製する事が出来たよ。これで不衛生な冒険者が減ってくれればいいんだがね・・・。」
「えっ?はっ?えっ?ええええっ!?ちょっ、三冊の本をこんな短時間で全部『転写』し終えたんですかっ!?図書館に在中している転写魔術師は一ページ転写させるだけでも数分は掛かるんですよっ!?」
ああ、そうだった。確かにエレノアがそんな事を言っていた。それでこんなに驚いているのか。
しかしエリィ、私の事をある程度理解して来てくれたのなら、そこまで驚くことでもないと思うよ?
「正確には四冊だね。こっちの小説は管理人から複製を頼まれた物でね。私も興味があったから自分用にも複製したんだ。」
「尚更ですよっ!どうしてこう、常識はずれで規格外な事を何でもない事のようにポンポンポンポンやっちゃうんですかぁっ!?」
「エリィ、落ち着いて。そろそろ私の事を常識に当てはめて考えない方が良いよ。きっととても疲れてしまうから。私に関しては[そういうものだ]と認識した方が良いよ?」
三度エリィが錯乱し始めようとしたので、直ぐに頭を撫でて優しく語り掛ける。これで三度目だからな。エリィはどの辺りを撫でてやれば気持ちが安らいでくれるのか既に掴んでいるとも。
「ほふぇぁあ~、ノアさん~、それはぁ、ズルいですよぉ~。」
「私のせいでエリィが普段とは別人のようになってしまったのだから、落ち着かせるのも私の責任だろう?ほら、力を抜いて、リラックスしよう。」
「へふぅ~・・・あああぁ~・・・・・・。」
「落ち着いたかな?それじゃあ、私は新しい依頼を片付けて来るよ。」
そう言って私は半ばエリィから逃げるように冒険者ギルドを後にした。今は新しい依頼の情報収集のために再び図書館へ来ている。
ちなみに、適当な雑貨店に立ち寄って本を縫い付けるための紐を購入済みだ。少々量が多かったため、店員に軽く訝しがられてしまった。
「やぁ、エレノア、さっきぶり。また情報収集をしに来たよ。」
「という事は、今朝受けた依頼は全て片付けて新しい依頼を受けたのね。流石、明後日には"中級"になろうとしているだけあって仕事が早いわね。それじゃあ、またギルド証を預かるわね。」
やはりエレノアはエリィよりも随分と落ち着いているな。詳細を話していないからと言うのもあるけれど、仮に話したとしてもエリィのように錯乱気味に驚くような姿が想像できない。
まぁ、それは今考える事じゃない。ギルド証を預けて、今朝案内してもらった場所へ向かう事にしよう。
今朝は情報を手に入れるまで3時間ほど掛かったが、今回はそこまでかからない。むしろ、一時間もかからないだろう。
それと言うのも、新しく受けた依頼の内容は今朝読んだ本にも記されていたものもあったし、何よりも、此処で読む必要が無くなったのだ。この辺り一帯の本、全て複製させてもらうとしよう。
複製した本の固定は、紐の先端を針のようにとがらせ、『
「あら、ノアさん。早かったわね。もういいのかしら?」
「ああ、あの辺りの本は全て複製させてもらったよ。足りない情報は移動しながらでも読むとするさ。」
「ええぇ・・・・・・。本を複製できる魔術を既に使えるようになった事も驚きだけれど、結構な量の本があったのよ?こんな短時間で複製し終えたというの・・・?知れば知るほど規格外の人ねぇ・・・。でも、それなら、やっぱりノアさんが"中級"になり次第、指名依頼を出す事になるでしょうね。」
そんな事も言っていたな。内容はほぼ間違いなく本の複製だろう。構わないとも。
さて、これで新しい依頼をこなす前に事前にやっておくべき事は一つを除いて終わったな。
残りの用事を済ませて、午後もサクサク依頼を片付けよう!
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