ダジャレ

「布団が吹き飛んだ!」

「?」

「布団が吹き飛んだ!」

「え? なんて?」

「布団が吹き飛んだ!」


 どうしたメタ子よ、なんか怪しい宗教にでもハマったのだろうか。


「ね、面白い?」

「だから何がさ」

「私のダジャレだよ」

「……ダジャレ?」

「布団が吹き飛んだ!」

「いやだから待て待て」

「ん?」

「惜しいけど違うって。それを言うなら“布団が吹っ飛んだ”だ。だが掛かって成立するのであって、吹き飛んだじゃあ唯の家庭内テロだよ。お母さんのストレスがブッパしただけだよ」

「なるほど、じゃあ色々と間違えて覚えてるみたいだね私」


 他にもあるのかよ。


「ええとね……アルミ缶の上にありそうなミカン!」

「どんな見た目してんだよ、逆に見てみたいわ」

「トイレに行っといて!」

「お出かけ前の子供かよ」

「隣の家に囲いが出来たんだって、でもウチの敷地に入ってるんだけど?」

「ただのご近所問題ワロタ」


 どんな覚え方したらこんな風になるんだよ。一周回って面白いのだが。


「梨々香もなんかない?」

「ん?」


 そうだなぁ、ええと。


がもってるデ

「え、卑猥な話?」

「棍棒だよバカやろう」


 うん、いやでもこれは私が悪いわ。

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ボッチと異端の花談義。ねぇなんで毎日となりのクラスから凸ってくるの? 名無し@無名 @Lu-na

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