今日早く迎えに行くから埋葬をしようと言えばうん、に力なく

「にんげんはしんだらほねになるんだよ」「うん」「それをとりがたべるんだよ」「え」

胴体の隙間は二度と動くことない証だと知ったこの夏

昼間でも動けるようにと蓋の上載せてたベスト、そっと剥がして

画面から飛び出しそうなぶどう見て「ぶどう」と言うから甲斐路を切った

突っ伏して眠った君の手を取るとクレヨン塗れの爪先伸びて

嬰児が眠る姿は世界一平和で眠くなる...ふうわァ...けい...z

風呂蓋を乾かし忘れて電気代怖いけれども〈乾燥〉を押す

埋葬の帰りに寿司を買うことで葬式帰りめく　半額だが

部屋中の窓を開け耳にする音に夏の色はもうなくカゼアザミ

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