第5話 ジャッキー・ゾリッパー
愚痴を漏らさず仕事を誇りに思える事は本当に今の仕事が好きでやりがいを感じているか、大切な人の為に何か突き動かしいるものがある人の為だと思ってる。だからこそ凶悪なジャッキー・ゾリッパーは捕まえなきゃいけない。野放しにしちゃダメなんだ。
「私と爺やだけど裏の情報屋をあてに探してみたけどそれぞれの被害者女性の関連性を聞いたところ。エルザ・トライド、アメリー・コルズ。ニーア・チャップ。キャメロン・エドウズ。ケリー・ジェインの5人は面識はなく、共通して言えるのは両親を早くに亡くし生活費の工面として風俗で働いていたと言う事。プライベートでの異性交際は皆無。それ以外は何も分からなかったわ。」
「大した情報が得られず申し訳ありませんカリファ様。」
爺やさんは席から立ち上がり深々とお辞儀をする。
「大丈夫ですわ。マスキュラー様。それだけでも分かれば充分。被害者の5人について分かりましたわ。今度は私達が得た情報を集めてみました。こちらが資料を見てくだいませ。」
カリファさんは束ねられた資料を机の上に人数分置き僕はパラパラと捲ると3人の男の写真が書かれていて、そこには経歴や病歴に犯罪歴と言った容疑者リストというやつである。
「まずは1ページ目ですわ。ジョン・ドルイド。25歳。職業は弁護士で教師。この人は学生の頃から勉学の才能がありましたが引っ込み思案で気が弱く、イジメの標的とされておりました。中でも女性からの陰口や誹謗、中傷は凄まじかった事もあり未だに女性恐怖症。この方は犯行日にちと時間にアリバイがない為、容疑者と挙げられています。では、次のページを。」
「ローアン・コスミ。48歳。職業は理髪師。殺人現場付近に住んでいて過去に婦女暴行やワイセツ行為の犯罪歴、また精神的疾患によっての入院歴あり。彼を知る人達から売春婦を恨んでいたとの事。当初、私達は容疑者として逮捕されたが重い精神の錯乱があり、また警察や新聞社に送られた筆跡も似てない事から釈放。しかし疑いは完全に晴れておりませんわ。最後のページを。」
更に続けてカリファさんの言う通り容疑者リストのページを捲る。
「マーティン・トスログ。37歳。退役軍人で軍人時代と退役してからも傷害や恐喝などの複数の前科あり、ジャッキー・ゾリッパー犯行時のアリバイが曖昧なため、私達は犯行当時から被疑者の1人として疑ってますわ。以上の容疑者と思われる3人ですわ。」
容疑者リストを見たところ、どの人達もジャッキー・ゾリッパーに成り得そうな人物。犯人だとしてもおかしくない。何か僕の中で引っかかるのは気のせい?気のせいとか思い違いなら良いんだけどな。
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