第4話 初めてのお仕事

すると僕は何か殺気を感じると視線を向けると曲がり角から怪しい人影が見える。


その人影から鋭い小型のナイフが1本飛んでくる。


「危ない!フィズクス・キャンセル-物理無効-。」


エルザさんに向かって飛んできたナイフは僕のスキルを発動させながら手刀でバターのようにへし折り、人影は逃げるようにこの場から一目散に立ち去る。


「お怪我はありませんか?」


「……え?あ、うん。ありがとう。」


エルザさんは突然の出来事に混乱してしまったのか呆然としている様子。するとエルザさんの瞳から一筋の涙が落ちてくる。


「ありがとう。私のナイトさん。本当に約束を守ってくれた……ありがとう。」


僕は抱き締めてくるエルザさんに無言で背中をさすりながら泣き止むまで『大丈夫』って言うしかなかった。

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