異世界転移したけど職業は魔法使い(仮)

藤田吾郎

第1話 僕のプロフィール

僕の名前は寺島 泰虎(てらしま やすとら)22歳。身長は159センチ、童顔で髪はショートボブみたいな感じ。少し華奢な感じだけど結構食べてトレーニングしてるけど筋肉が付きづらい体質模様。


昔から女の子と間違われて尚且つそれが原因で男の子からからかわれて『やーい!ミジンコ女男!』って言われ、女の子から男なのに『可愛い』って『目がクリックとしたお人形さんのよう』って言われて、僕にはそれがコンプレックスなんです。


童顔のせいか大人になっても舐められる事が多くてコンビニで、お酒やタバコを買おうとすると『ボク~お酒とタバコは大人になってからだよ~』って言われてムッときたので車の免許証を見せると店員さんはアタフタして『申し訳ございません!』ってスライディング土下座する勢いで頭を下げてくる。


その身長で憧れているファッションはアメカジなんだけど線が細いからサイズが合って着ても粋がった中坊にしか見えない。


友達と居酒屋に行ってお酒を注文しても『申し訳ございません。当店では未成年者のアルコールのご提供は……』って言い切る前に車の免許証を提示すると店員さんは一瞬硬直して、『ご注文は何に致しますか?』と切り替えの早さを見せる。


おまけに僕より身長が高くて見た目が厳ついお兄さんに凄まれながら『おい坊主。今、俺達お金がないから少しお金貸してくれよ。必ず返すからよ~』ってね。


今の時代にカツアゲなんて存在するだって思うけど僕は無視して歩くと厳ついお兄さんは、その態度が気に食わないのか激昂して僕に胸倉を掴むけど僕は特に慌てるわけでも怖がる事もなく冷静を保てる。


すると一瞬で厳ついお兄さんが『痛ててて!!』って言う。答えは簡単。手首の関節を極めたから。本当は関節は破壊するんだけど、そこまでやっちゃうと過剰防衛だから極める所までしかやらない。


因みに胸倉を掴まれた時点でパンチ1発と一緒だから正当防衛が成立する。


こう見えて僕は家が戦国時代から続く古武術道場の家系で僕は体術と剣術の師範代をやらせてもらってる。だから、そう言うのに巻き込まれても別に怖くも何ともない。


そんな僕だけど仕事はしてるんだよ?道場だけの経営だと苦しいからお爺ちゃんが家の敷地内にある接骨院を開いて生活費を稼いでる。僕はその個人社長の三代目になる。


簡単に言えば稽古中に骨折、脱臼、捻挫、肉離れ、打撲をした門下生を治療する事で健康保険を使って国からお金をもらい、慢性疲労は健康保険が使えない為、自費でマッサージをしているって言う感じ。


まぁ自費のマッサージは完全に予約にしてあるからね。人もそこそこ着ているから生活には困ってないし多分、同級生よりお金はあると思うよ。


今月もレセプトが大変だけどね。ちなみにレセプト請求って言うのはパソコンで何年の何月何日に怪我をしてどの日に来てから経過を付けるという、まぁまぁ複雑な仕事。


あと施術録も書かなくちゃだわ。あと施術録って言うのは簡単に言えばカルテの事。その日来た時の痛みの度合いや治療内容を書くんだけど溜めると厄介。

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