第3話  妊娠、またまた災難

2月19日

4回目の体外受精


3月1日

ママのお腹にくっついた!もちろん隣にはお姉ちゃんもいる。

今度は神様から「もう行っていいよ」って言われたから安心してママ。

すごく長い間、待たせてごめんね。

パパもママもとっても、とっても喜んでくれて僕もうれしいよ。

やっと家族になれるね。

3月28日

ママが不妊クリニック卒業の日

大変な治療と時間とお金がかかったみたいだけど、この日を迎える事が出来てよかった。やったねママ。


それから少ししてママは僕とお姉ちゃんを育てる為に「つわり」っていうのと戦ってくれた。毎日辛そうだった。ひどい時は一日中寝込んでいたり、きつくない時はパパとお出かけしたりして僕達が大きくなれるように頑張ってくれていた。

定期的に近くの病院でお医者さんに僕達の様子を診てもらったりしていた。

 

6月2日

パパがお仕事の人とお酒を飲みに行ってどこかにいなくなったみたい。ママは「つわり」できつい中、バーバと一緒にパパを探しに行った。パパは見つかったからよかったけど。パパ、お酒飲みすぎたらダメだよ!ママに心配かけないで!

 

 7月8日

ママも体調がいい日が多くなってきたある日、いつものお医者さんの所に行った。お医者さんが僕たちを診た後に、「胎児発育不全です」とママに言った。お姉ちゃんは500g、ちゃんと大きくなっているけど、僕が270g思ったよりも大きくなっていないみたい。ちゃんとママから栄養もらっているんだけどなあ。でも、大きくなっていないからもっと大きな病院で僕達を診てもらうようになった。

ママはすごく心配そうな顔をしていた。

ママ、僕、頑張って大きくなるからね。


 7月17日

ママは大学病院という今までよりも大きな病院にきた。そこで僕達を診てもらった。お姉ちゃんは630g、僕は297g。僕が400g超えれば少し安心出来るって言われてた。ただ、羊水っていうのが減ってきているんだって。でも、僕は大きくなるからね。ママも頑張ってるから。


 7月21日

大雨がやってきた。僕とお姉ちゃんがゆっくり乗れるようにと買ってくれた車が水に浸かってしまった。そして、おうちの中にまで水が入ってきた。色んな物が

濡れて使えなくなった。たくさんの人がお手伝いに来てくれておうちをきれいにした。そのままでは住めないので、おうちで寝れるようになるまで、パパとママはバーバのおうちに行った。


 8月14日

病院の日。僕達を診てくれた。お姉ちゃんは1070g。僕は420g。400超えれた。ママもすごく喜んでたので僕もとってもうれしくなった。ただ、僕はまだまだ小さいんだって。ママの身体もつらそうになってきているから病院にお泊りするようにお医者さんが話していた。

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