第101話 ルミナ加入
ルミナ入居の翌朝。朝食をとりながら、俺たちは話し合う。
「無事ルミナちゃんが住めるようになったけれど、どうする?ルミナちゃんグレートパーティにいれる?」
「グレート・・・・・・パーティ?」
ルミナはなんのことやらといった感じで、首をかしげる。
「ああ、ルミナちゃんにはまだ話していなかったわね。グレートパーティっていうのはね・・・・・・」
セレスティーヌがギルドのことや俺たちグレートパーティのことについて説明する。
「別に、ルミナちゃんの好きなようにしていいからね。学校に行きたいなら、それでも構わないし」
だが、ルミナはゆっくり首を振る。
「いえ、こうして住むところまでお世話になっているのに、そこまで求めるわけにはいきません。よろしければ、皆さんと共にパーティに参加させてもらえませんか?」
セレスティーヌは、やや複雑そうな表情で答える。
「そう?でも、私たちが普段こなしているクエストって、結構過酷だよ。ルミナちゃん、武器とか魔法とか使える?」
「いいえ・・・・・・」
がっかりといった様子でルミナは肩を落とす。 そんなルミナに、ソフィアは言う。
「まあまあ。別に、クエスト行くだけがすべてじゃないし・・・・・・よかったらしばらくわたしの料理の手伝いでもしてみる?アシスタントがいてくれたら、色々と助かるのだけれど」
ルミナは静かに首肯して、ソフィアの提案を受け入れる。
「分かりました。ひとまず、ソフィアさんのところにつきます」
「みんなも、それでいいかな?」
ソフィアの確認に、全員賛意を示した。
ルミナは俺たちに感謝しきりといった様子だった。その後、おずおずと手を上げて言う。
「あ、あの・・・・・・その前にひとつ。差し出がましいお願いかもしれませんが・・・・・・」
「なになに?言ってご覧なさいよ」
ソフィアは先を促す。
「あたし、一度アシード国に帰りたいんです。母に一度顔を見せたくて・・・・・・昨日【瞬間移動】で行けるとかなんとか聞きましたが・・・・・・」
「ああ、それね。レイが【瞬間移動】を使えるから、お安い御用よ」
ソフィアが俺を見てくる。
「もちろん、いいぞ。なんなら今からでも大丈夫だが」
「え、そうなんですか?じゃあ、お言葉に甘えて今日の昼にでも・・・・・・」
「私も念のためについていこうかな?」
ミオが名乗り出る。
ということで、ルミナ、俺、ミオの三人でアシード国へと行くことになった。
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