第17話 エドワード
最後の手紙はエディーと同じ住所からだった。
そして、最後の記名が、エドワード?
エドワードは死んでしまったと書いてあったはずだ。
どういうことだ?
エドワードは女性だったのか?
そして、優しく崩れてはいるが見慣れたような文字の方が本当だったとしたら、もしかしてエドワードは本当に女性だったのか?
いや、そうじゃない、そもそも、エドワードなんて存在しなかったのじゃないか?
では、一体、誰が?
それは、私の想像するに、こんな幼稚な悪戯をして喜んでいる奴がいる、なのだ。
そう思うと腹の中で熱いものが煮えたぎってくる。
最後に、まるで問答のように、エドワードとサインを残すところなど、幼稚極まりない悪戯だ。
私はそう思い込んだ。
そうとしか考えられないのだ。
おかげで、こちらの精神は、ぼろ切れのように痛みきっているし。
此の悪戯には、最後には呆れ果てて、薄笑みさえも浮かべながら、全ての手紙を処分することに決めたんだ。
馬鹿らしい悪戯に、これ以上、付き合う必要なんてどこにもない。
私の貴重な時間を奪った素晴らしき親友エドワード君、君には本当に呆れ果てたよ。
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