第2話 序
私は、エドワードからの手紙の全てを此処に書こうとは思わない。
また、私の手紙をくどくどと書こうとも思ってはいない。
それは、彼からの手紙の内容で事足りるであろうと思うからだ。
万が一にも彼からの手紙の内容で分かりづらい文章があったなら、注訳として私がどういう内容の手紙を送ったかを書いてみようと思う。
多分その必要もないように思えるのだが。
私は最初、彼は青い目で、ブロンドヘアーの誠実な青年だと思っていた。
その姿が、想像していた姿が、徐々に変化していった。
此処には、その頃からの手紙を書いていこうと思う。
ごく普通の手紙の内容を、ここでくどくどと書いても、それは暇潰し以外のなんでもないように思えるからだ。
何が彼の姿を変えていったのか。
若しくは、私の想像していた彼は、そもそも居なかったのか?
その判断は、皆様に委ねることにしよう。
それでは、彼の手紙を私なりの和訳で読んでいただければ幸いだ。
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