第1話 運命のカードに身を任せる
ここで7人の大天使が次の神様を決めるゲームの賭けに乗っかり参加する事が今、ここで決まった。
「さて全員がゲームに参加する事になったしキャリバー・カードを配ろうかな。まずは僕達7人が全員7枚のカードをシャッフルしようかな。まずは僕から。」
そしてミカエルはキャリバー・カードを適当にシャッフルする。
「どうぞガブリエル。」
「あぁ…」
ガブリエルはミカエルからキャリバー・カードを受け取りシャッフルをガブリエルの気が済むまで混ぜる。
「ラファエル。」
「はい。」
ラファエルはガブリエルからキャリバー・カードを受け取りほんの数回だけシャッフル。
「ウリエルさん。」
「ふん。イカサマされない様にいっぱいシャッフルしてやる!」
ウリエルは誰かがイカサマしているのだろうと疑いながら、ありとあらゆるシャッフルをして次に回す。
「ほらよ。レミエル。」
「うん!どんなカードが僕が引くのかなぁ?」
ウリエルはレミエルにキャリバー・カードを渡すと意気揚々と子供みたいにシャッフルして次の天使に渡す。
「はい!サラカエルっち!」
「うむ。これはカードの引き次第で誰が次の神様を選ぶかが決まるのぉ~…」
サラカエルは飄々としながらも何処か年寄りの楽しみが始まるかの様に話しながらキャリバー・カードをシャッフルして最後にラグエル渡す。
「ほれ。最後じゃ。」
「ん…」
ラグエルはサラカエルからキャリバー・カードを受け取り黙りながら黙々とカードを混ぜてミカエルに渡す。
「さてこれでイカサマも出来なければ、みんな平等の名のもとにカードを引く事が出来る。」
ミカエルは7枚のキャリバー・カードを各々、手に持ちながらゆっくり丁寧に1枚1枚と円いテーブルに置く。
「あとは、ここに居る7人の大天使の引きの強さと運が君達の勝敗を決める。ただそれだけだ。」
並べられたキャリバー・カードを各々がその手で次の神様を決めるゲームの賭けに勝利と栄光と権限を得るため。
7人の大天使達は各々のキャリバー・カードに引き寄せられる様に手を伸ばして手に取る。
「さてキャリバー・カードを引いた所で聞かせて貰おうか。僕は大アルカナのギルドの1つ。゙ルーラー゙のカード。つまり支配者のギルドさ。」
ミカエルばルーラー゙と呼ばれる大アルカナのギルドのカードを引いたようだ。
「ホッホッホッホッ…ワシは四神のギルドの゙フォーシンボル゙のカードじゃ。」
サラカエルは四神のギルドの゙フォーシンボル゙のカードを引いた様子。
「小アルカナ…゙スード」
ラグエルは小さな声で他の天使に小アルカナの゙スードのカードを出す。
「僕はゼロ・アルカナのギルド。゙ユダヤ゙のカード!1番強いギルドじゃない?!やったね!!」
レミエルは無邪気にはしゃぎながら見せつける様に゙ユダヤ゙のカードを机の上に置く。
「私は大アルカナのギルド、゙グローリー゙のカード。栄光を意味するカードです。」
ラファエルは大アルカナのギルドである栄光つまり゙グローリー゙のカードを引いた様子。その顔は決して清々しい顔ではなく少しだけ曇っていた。
「次は俺だな。俺は小アルカナのギルドでコイツだ。゙ロイヤル゙のカードだ。」
ウリエルはニヤリと勝利を確信した顔付きになりながら机の上に勢いよくカードを置く。
「最後は俺だな。俺は大アルカナのギルド、゙オリジナル゙のカード。オリジナルは奇抜と言った個性を意味するカードだ。」
最後にガブリエルはあんまり表情を出さずに机の上に゙オリジナル゙のカードを出す。
「どうやら各々のカードが決まった様だね。じゃあ、このリストから好きな人間を選べば良いよ。ただし早い者勝ちだ。」
そして続けてミカエルは最後に呟く。
「さぁ、とっても面白いゲームを始めよう人間達よ。」
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