第16話……なんじゃこりゃ
2人の石灰化した姿を見ながら、藤岡とあかねは場所を移動させようとした。
しかし、ベランダの床にへばり付き、びくともしない。では、2人の姿を壊さない程度に、小槌で叩きはがそうとした。
コンコンコンコン
少しずつ、石灰がはがれていく。
2時間程度叩いただろうか。
「うぅ~ん」
と、声が聞こえた。
「今、あかね、唸った?」
「黙っていたよ」
「じゃ、石灰化した2人だろうか?」
「うう~」
「ほらっ、やっぱり石灰化した、2人の声だ」
藤岡は石灰化した、2人の姿を小槌でたたきはじめた。姿が少しずつ現れてきた。
ゆで卵の殻を剥くように。
1時間掛けて、2人の姿を見た、藤岡とあかねは衝撃を受けた。
石灰化した栗原新之丞と千代が、高校のブレザーを着ていた。
「千代田、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。栗原君は?」
「俺も大丈夫」
藤岡とあかねは現状を把握できていない。
「僕たち、N学園の栗原新一で、こっちは千代田梢といいます。助けて下さりありがとうございます」
藤岡は、
「何で、ゾンビになったの?」
「それは、『栗原の呪い』と、言って墓場の金銀を掘り出していたら、僕ら2人は地中から手が伸びてきて、黄泉の国へ引き摺り込まれたんです。長い年月を黄泉の国で過ごしました」
「引きずられたのは何年前?」
「もう、何百年前か分かりません今は、何年ですか?」
「2022年10月9日だよ」
「えっ?僕らが墓を掘ったのは3日前です」
「新一君どーなってんの?」
「梢、何か臭いな」
「2人ともシャワーを浴びなさい」
「ありがとうございます」
粉だらけの制服は洗濯して、2人は仲良くシャワーを浴びた。
「藤岡君、私、頭悪いから状況が分からいんだけど……」
「パラレルワールド……」
「何よ!」
「黄泉の国の100年は現在の時間の1日なんだ。彼らは、岩で閉じられていた黄泉の国の入り口のすき間から引き摺りこまれたんだ」
「あかね、まだ酒とソフトドリンクと肉残ってる?」
「うん」
「彼らにご馳走しよう」
一方、風呂場では、
新一が梢の胸をもみ、固くなったアソコを、梢が口に入れた。そして、固く大きなアソコを梢の中に入れて、激しく腰を振った。梢は声を噛み殺し、新一は梢の中でフィニッシュした。
2人の服は藤岡のジャージの上下とトランクス、あかねのパジャマと下着だった。ブラジャーは梢には小さかったので、ノーブラだ。
リビングから、肉の焼けるいい香りがしてきた。2人のお腹は、グゥ~と鳴いた。
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