第31話 再度ファスト化

 前回、テレビドラマのファスト化について書いてる時に思いついたんだけどね。

 WEB小説のファスト化は有効かもしれないって……。


 ストーリーとか登場人物とか色々と悪くないはずなのに、哀しいほどに読まれず……そのまま作品群の下の方に沈んでしまった作品たち。もうあきらめもついてるけど……そんな作品ってあると思うんだけど。

 もし、その作品が10万字、20万字っていう長編なら、そんな作品こそファスト化してみたらどうだろう。この作品には本当に10万字、20万字という文字数が必要だったのかを検証してみる。

 たとえば、ちょっとした回りくどい表現、ストーリー上あまり関係ないちょっとした場面描写、さほど重要でもないちょっとした会話や人物たち、そんな「ちょっとした」ものも、何度何度も登場すれば結構な文字数になる。もっと言えば、本当に必要なのかと首をかしげるような章を丸ごと大胆に削除とかね。

 そうやってファスト化した時、全体的に相当スマートになって、同時に内容的にも吟味されたものになる。その時、その小説の読まれる可能性は格段に高まる。

 もちろん、自分の中でありとあらゆる観点から検討して「読まれなかったけど、これ以上でもこれ以下でもダメ、これで完成」って自信と確信を持ってる作品もあると思う。そんなモノを触る必要は全くないんだけどね。

 

 仮に自分でも、この作品はファスト化の余地があるかも……って思えたなら、取り組んでみる価値はあるんじゃないかな。極端だけど10万字のモノを5万字にファスト化した時、十分に小説として成り立っていて、且つ自分でもその内容に満足できたとしたら、その作品はその姿こそが本当の姿だったのかもしれない。成果も公開して、旧来のものを比べたら一目瞭然でわかるしね。

 で、ファスト化するには絶対的に必要な事がある。でも長々と書くのはきらいだから、それはまた次回にするわ。

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