第5話 10月4日。天使の日。

いないでしょ。どこにも。って、

小さな声で、呟いた。

みんなに、何度も聞いてみた。

どんなイメージですか。って

小さな子どものイメージ。

羽をつけて、ソラを飛んで。

いないでしょ。ほんとうは。って

すり込まれたイメージが、

言い伝えられたその姿が、

イメージだけが1人歩き。

やわらかくて、小さくて、あったかくて、朗らかで

優しくて、穏やかで、明るくて、キラキラしていて、

そうだったら、いいな。って

そばにいてくれたら、いいな。って

いつか、話しかけてみよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る