第5話
マジでこのフィンと言う女の子はガサツで礼儀もなっていないし、さっきからパンツが丸見えなので目の遣り場にこまる。
でもこの子がいると場が凄く和んで、とても落ち着く。今いるココが異世界だと言うことを忘れるくらいにだ。
でも俺の見た目の好みは隣のラミの方だ。凄く美人でスレンダーでツンデレ!たまりませんよ!
「まあ、童貞捨てたいんなら金は貸してやるからな?返済額が増えるだけだから俺はいくらでも構わんぞ?ちなみにウチは娼館だからな?ここにいる奴隷は皆1時間から買えるからな?」
「え?ラミも?……っあ」
と、つい口に出してしまって、顔が赤くなるのが自分でも良くわかる。
「なんだ裕太、ラミに惚れたか?もちろんラミも可能だ。それで減るのは返済額だけだからな。喜んで買われてくれるよな?」
「…もちろん構わないよ?ユータの童貞、貰ってあげる?」
「なんだよ!ラミだけズリーぞ!おいユータ、アタイも一緒に買えよ!」
「い、いや〜どうなんでしょう?ハハハ…童貞にはそれはちょっとハードルが高いかな?ハハハ…」
「よし、そんじゃー裕太!漢になってこい!続きは終わった後だ!ガッハッハ」
「ユータ、行こ?1時間でいい?」
「は、はい!不束者ですが宜しくお願いします!」
「ギャッハッハ!終わったら次はアタイの番だな!」
「は、はい!頑張ります!」
「ガッハッハ!こりゃ今日でレベル10は超えちまいそうだな!何のジョブが付くか楽しみだわ!ラミ!2番の部屋を使え」
「ん、わかった。ユータこっちだよ?」
そう言われてラミに手を引っ張られて俺は
眩しく輝く大人の階段を登り始めた。
一時間後。今度はフィンに手を引っ張られて、人生初の2ラウンド目に挑むのであった!
「ガッハッハ!オメェ…なんかホクホクツヤツヤしてんな?そんでレベルは8まで上がってるぞ!」
「ボス!金貸して頂いて有難うございます!なんかクソみたいな世界が色付いて見えますよ。ッフ」
「何だそれ?よくわからんが良かったな!そんでジョブの方なんだが…何だこれは!聞いたこともねージョブだな!」
キザっぽくキメたつもりがスルーされてしまったがまあいいか。レベルもどうやら、しっかりとあがった様だった。これは日本に帰ったとしても、童貞を卒業した俺は、男としてもレベルアップしたはずだ!高2の夏、バンザイ!ワッハッハ!
あぁ、そういえばジョブとスキルとか言うのがレベル5で付くって聞いていたな。何だったのだろうか。
「オメェのジョブは『サバイバー』ジョブレベルは3、スキルは………『サバイバルの知識』!!。ジョブは聞いたこともねーが知識系のスキルが付いたか!!これはもしかするぞ?!」
「アタイも聞いたことない!そもサバイバルって事は、自力で生きていくってこと?役には立ちそうだよな?」
「稀に魔法とか植物とか鉱石とかの知識系が付く奴がいるが、そんな奴らは帝国に召し上げられてエリート街道まっしぐらだからなあ…もしかしたら裕太の知識も…軍隊に召し抱えられちまうかもしれねーな…こりゃあオメェの価値も大幅に上がっちまうだろうな!ガッハッハ。チョーカーに価値が刻まれるから見てやろう」
そう言ってボスは俺のチョーカーに向かって手をかざし、俺の名前やら価値がどうのとか何やら呪文を唱え始める。
「マジか…こりゃオメェ……マジか!」
「何だよ焦らすなよボス!ユータの価値はいくらになってんだ?」
「ああ、悪い悪い。裕太の価値は帝国金貨で3000枚だ!」
「価値3千枚!!!返済額は白金貨300枚!どんだけスゲージョブとスキルなんだよ!サバイバーとその知識って!ここいら下町にいる全ての奴隷で一番価値があるんじゃ無いか?こりゃー御上が黙っちゃいなさそうだな!良かったじゃないかユータ!」
「…ん?これって喜ぶところなの?さっきまで価値は15枚だったのだから借金が200倍になっちゃったって事でしょ?開放されるのが遠退いただけなんじゃ?」
「いや、それは違うぞ裕太。価値っていうのは人にもよるが、大体4〜5年で稼げる金額が設定されるんだ!だから価値が高ければ高いほどそのジョブとスキルで稼げるってことだぞ!よし決めた!裕太!いや裕太様〜頼みますからどこにも行かないで下さいね?好きな女のコも抱きたい放題にしますからね?食事も好きな物用意しますから!ね?」
急に気持ち悪くなるボス。そんなに凄いジョブとスキルなのか?サバイバルってあのサバイバルだよね?こっちの世界の事も少し勉強しないと駄目かな?その方が日本に帰る近道になるかもな。
「ん。ダイジョブボス。ユータはウチにゾッコン?」
と言ってラミが俺の左腕に抱きついてくる。リトル裕太よ、静まり給え!
「ラミ!抜け駆けなんてズリーぞ!ユータはアタイが責任を持って育てるからな?」
とフィンが右腕に抱きついてラミに向かってべーをしている。ヤダ!カワイイ!これはヤバイ。
「ガッハッハ!良かったですね!裕太様!童貞捨てたその日からハーレムだなんて!羨ましい!よっ!スケコマシ大王!よっ!」
「ボス!普通に喋ってくれよ…。気持ちワリーよ!俺は前にも言ったようにこっちの事を何も知らない。だから逆にまだココに居させてくれよ。フィンとラミにも色々と教えて貰わないと行けないしね」
「ん。ベットの上で色々と教えてあげるね?」
「アタイも!何でも教えてあげる!ボス!アタイらの部屋のベット、特大サイズに変えてくれよ!」
「おう、任せておけ!それと裕太!希望通り今迄通り話させて貰うぞ?さっきから言ってるようにオメェ…いやお前のこれからの仕事なんだがまずは暫くダンジョンにでも潜ってみるか?戦争に行くのが一番なんだろうがまだジョブとスキルが良く分からねーからそれを確認してからでも良いだろうよ」
「ダンジョンってさっきも言ってたけど何なんだ?俺の知っているのは洞窟や遺跡みたいな所なんだが…」
「何だよ知ってるんじゃねーかよ!それがダンジョンだよ。階層毎に出現するモンスターが変わるから、獲物によってダンジョンを選んで潜るんだ。ココの街の近くにはダンジョンがかなりの数あるからな!」
「アタイらは一番近くのダンジョンでボアの肉を狙って狩っているんだ。魔石と肉と毛皮で結構な稼ぎになる!そんで夜にユータに買ってもらえばなお儲かる…けど、これからは好きなだけ抱いていいぞ?アタイはもうアンタからは金を取らない!というかもう客もとらない!いいよなボス?」
「ウチもね」
「わかってるって!ただし暫くは内密にな?バレちまったら確実に御上に連れて行かれちまうぞ?そうしたら離れ離れになっちまうからな?気をつけろよ?」
なんだかカノジョがいきなり二人も出来てしまった?今迄女性と手すら繋いだ事なかったのに。これがあの伝説の異世界ハイなのか!?お金が目当てなのか?まあそうなんだろうな…なんせ金貨3万枚を稼ぐ男だからなあ俺は。どんなもんか知らんけど…
「それじゃあフィン達と暫くはダンジョンにもぐりますよ。ちなみにフィンとラミってジョブは何なの?」
「アタイは猫人族でレベル16。ジョブはシーフ、ジョブレベルは10!スキルは罠感知。価値は金貨70枚」
「ウチはエルフとのクォーター。レベル18。ウォリアージョブレベルは15。スキルは闘気。価値は金貨で120枚」
「へぇーガサツで賑やかなフィンがシーフで、エルフの血が入っているボーッとしてそうなラミがガッツリ戦闘職なんだね。闘気だなんて凄そうなスキルだよね。俺のイメージだと何か逆っぽい感じなんだけどな」
「ガサツじゃねーし!それに別に騒ぎながらでも罠は見つけられるぞ?それにラミは黙々とモンスターを殴ってるからな?」
「ウチもボーッとはしてないよ?ユータの事を考えてるんだよ?」
上目遣いでそんな事を言って来るだなんて…なにこの子、マジ神!
どうやらこの世界には自分のレベルとジョブのレベルが有るみたいだ。
「価値は女だと少し割増にはなるがフィン位が基準だな。ラミはエルフの血が入っているし、戦闘職でスキルも良いから高いがな。ジョブレベルは、ジョブ毎に適した行動を取ると上がるからな!まあなんせ、取り敢えずは裕太の装備を揃えないといけねーな。明日の朝一番で武器と防具一式を揃えてこい。借金になるがな。今更金貨1枚2枚増えたところで変わらねーだろうよ!ガッハッハ!」
「それと武器はまずは安いので良いだろうが、防具は長く使える様にそこそこのにしたほうが良いだろうな」
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