登場人物

第一章 終末世界の始まり

 君尾きみお まもる

 本作主人公。一般家庭で生活していた普通の高校生。

 家に帰宅したところ母親に噛まれゾンビとなるが、なぜか自我が残る。一度は自死も考えたが、ゾンビ同士では襲われないという事実を知り、幼馴染を守る為に生きる事を決心する。幼馴染に対して恋愛感情は今のところない(自覚がない)。高校生なのもあってか、短絡的に行動しがち。

 ナナコに対しては憎からず思っているが、本当に好きか決めかねている。さらに自分達の現状を考えると、どうすればいいのか迷っている。

 余談だが、守がこれほどまでに幼馴染を守る事に拘っているのは、生前の誓いもあるが、ゾンビになる前の最期に瑠璃の事で後悔したから。それが全てではないが、その気持ちが守を縛っている。

 ゾンビとなった事で人間の頃とは違い、必要であれば人を殺す事に躊躇はない。第一章でゾンビを殺しやすい武器を試す為に数百体を犠牲にした。

 武器は『三徳釘〆』。バールいいよ、バール。だが第三章最後では、ショッピングモールに置きっぱなしになってしまっている。もったいない。

 

 コックとの死闘後、けんじぃ曰く、『覚醒』し『全身強化』が出来るようになった。これまでも一部分は強化出来ていたが、今では力を込めた部分をいつでも強化出来る。瞳は真紅に染まり、強化した部分は紫色に変化する。血管もほのかに赤く輝き、脈動がうごめいている。もはや見た目は角でも生えたらゾンビより悪魔。

 攻撃面では、容易く車を持ち上げ、防御面では銃で撃たれようがミサイルを放たれようが無傷。ダメージを与えた遥が異常なだけである。


 第三章最後に瑠璃と共にどこかへ飛び立った。


 清華せいか 瑠璃るり

 本作ヒロイン。名家の令嬢。日本でもトップクラスの大企業の令嬢で守の幼馴染。腰まで伸びた美しい黒髪にクリっとした瞳。誰もが振り向いてみてしまう魅惑的な唇。学業においてもトップを譲った事がない才色兼備。スタイルも抜群で、料理も完璧なまさに現代の大和撫子。

 幼い頃に起きたとある事件で守を救った事で守に『今度は俺がるぅを守ってみせる!』と誓いを立てられる。瑠璃本人が守に抱いている感情は不明。だが、少なからず憎からず思ってはいる。


 第三章最後にて配線に繋がれていたケースに入れられていた。ケースから出てくると、白い衣に身を包まれ純白の翼が生えた。ゾンビの頭に手を当てると元の人間に戻す事が出来る。その後、守と空へと飛び立った。


 プロデューサー男とその従者

 最初の餌(失礼)。パンデミックが発生した後、自分の家に立て籠もり、難民を受け入れる。これだけであれば善人だが、この男は、その後男女に分け、男はゾンビの餌に、女は犯すというわかりやすい屑だった。被害は数十人にのぼったが、食糧の備蓄が怪しくなってきたところで清華家に寄生しようと企むが運がよく守がその前に豪邸を襲撃。意図しないところで企みを阻止する寸前までいけたが、逃亡を許す。


 その後、車を清家家まで辿り着かせるが、なぜか急に車がパンクし、家の正門に激突。正門がひしゃげてしまう。従者は普通の人間が相手であれば負ける事はないが相手が悪く、怒り心頭の守によって二人とも殺された。



第二章 ショッピングモール

 ナナコ(北条ほうじょう 奈津美なつみ

 本作ヒロイン。現役の女子大生。髪は茶髪のゆるふわ系のお姉さんでバインバイン。第一章にてプロデューサーに襲われ、最期を守の一部になる事を望む。結果的には守の血によって自我のあるゾンビに生まれ変わる、その後、守の血が入った事で守に惹かれ共にいる事を望むようになった。本名も覚えているが、本人の中では一度死んでいるので、守に付けられた名前で生きていく事を決めた。

 守を愛しており、どんな結末になろうとも最期まで一緒にいたいと考えている。守から瑠璃を優先する事を告げられてもその決心はぶれず、守一筋でいる。ハニートラップをして守の反応を楽しむ傾向あり。

 武器は鉈。『嘘だっ!!』の某ヒロインがいる漫画を読んでいた時にこれ使わせたいなと安易に決めた。

 コックとの死闘後、覚醒し、『血操けっそう』が出来るようになった。これは自分の血液を自由に操れ、未羽との戦いでは未羽の中にあるゾンビウィルスを排除しようとした。結果的には邪魔が入り、完全に排除するどころか、混ざってしまった。


 第三章最後にて血を失い過ぎた為、気を失っている。



 十文字じゅうもんじ はるか


 代々清華家を守護する一族。その当代の当主。当主の条件が『一族の最強になる事』な為、遥が今代最強となっている。性格は男勝りだが、冷静沈着。赤髪のショートヘアで眼光が鋭い。ちょっと初心。瑠璃至上主義でたとえ守が相手であろうと、必要であれば処分する覚悟を持って護衛をしている。

 第三章にて眼鏡男に操られて守の敵として登場。指一本で守をズタボロにする実力を有している。これは十文字家に伝わる秘術で物質(生き物含め)の陰(負)となる部分を突き破壊する事が出来る。この力でエレベータ―を破壊。『破壊者クラッシャー』と恐れられる。


 第三章の最後にて瑠璃の事を守に託す。


 コックさん

実験体『ドライ』。生前はショッピングモールで働くコックだった。生前から料理に対する異常なこだわりがあり、パンデミック発生後に拗らせた。ゾンビの肉を食したところで感染。だが、奇跡的に自我が少しながら残り、それをけんじぃに知られ、拉致されたが、改善の余地がなかった為、一階に再び放出され、観察対象となっていた。

 守、ナナコとの戦闘中にゾンビウィルスが進化し、形状を変える事に成功するが、二人の連携の前に敗れる。



第三章 上から降ってきた女の子

 芦田あした 未羽みう

本作ヒロイン。中学生。ボクっ娘。ポニーテールで天真爛漫の明るい子。誰にでも懐き、猫っぽい。

 第三章最初に二階から落とされたところを守に救われる。普通の中学生だったが、けんじぃに目を付けられて母娘で拉致られる。そこで実験体として様々な投与実験を受け、記憶を失った状態で無自覚ながら潜入させられていた。通称『フィーア』。

 実験のコンセプトは『希望の場所で誰にも気づかれずにゾンビのパンデミックを発生させられるか』だった。

 結果的には守とナナコに一切疑わせる事もなく潜入を成功させた。ナナコとの戦闘中に自分の中にあるゾンビウィルスをナナコの血が吸収し、混ざりあった事で覚醒。『身体強化』を得る。けんじぃをあと一歩まで追い詰めるも逃がしてしまう。


 第三章最後にて守を発見するが、追えず、ナナコと共にいる。


 アケミ

 名前を付けるつもりはなかった。第一章のプロデューサーのようなわかりやすい悪役のやられ役がほしかった為登場。見事にいい感じに散った。


 タンクトップの男

 実験のプロトタイプ。強化ゾンビだったが、未羽によってすぐに真っ二つにされた。元々は普通の避難民。


 眼鏡男

 二階の表のまとめ役。あの方との連絡係でもあった。その全貌は掴めていないが、ゾンビウィルスの原因の一端を担っているのは間違いない。


 けんじぃ

 眼鏡男の仲間で研究員。非人道的な行為でも躊躇なく行えるマッドサイエンティスト。自分自身にもゾンビウィルスを投与しているが、守に死の匂いを感じさせない。


 あの方

 全貌は見えていないが、黒幕に近しい存在。今回の実験施設であるショッピングモールの責任者。


 三階の住人

 上流階級の人間が避難していた。その中には瑠璃とその家族も含まれていたが、守が最後に来た時にはもぬけの殻だった。果たしてどこに行ったのだろうか……?


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 思った以上に長くなってしまいました……。人数も最低限にしてるのですが、意外と増えてきましたね。こいつって何! どうなってるの! ってキャラいたらコメントください。ネタバレしない範囲であればお答えします。


 そしてこちらもすっかりお馴染み♪

 もし、少しでも面白かった! 応援してもいいよ!! って方いましたら、フォロー、応援、☆評価をよろしくお願いします。


 評価される事、それが何より執筆への励みになります。今後も精一杯面白くなるよう頑張りますので、是非、よろしくお願いします!


 それでは次話より第四章が始まります。引き続き、よろしくお願いします!

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