第21話
「それでは、今日はもう帰ります。実くんありがとう」
「私も帰ります!これ、どうもありがとうございます」
「うん!ほんとは、肉じゃがをたくさん食べて欲しかったんだけど、また今度だね」
なぜ肉じゃが?クリスマスとは関係ないじゃん。…実さん、やっぱ変。
バーには知人しかいなかったし、マネージャーは行っても意味なかった。エステとか無駄な出費だったしー
まー、私は仕事終わりの格好だったから、オシャレしてんだけどー!それにしても、スッピンの私どんだけブスなんじゃ!
店を出て、てくてく歩いていたら、ふと思い出した。
「私~何にも食べてない!」
「そうでしたね。では、ファミレスでも行きますか?」
「はい!」
ホールケーキ持って行くの嫌だけど、腹減ったし。もう、どうでもいいや。
なんとなくうどんな気分だった私。クリスマスとまるで関係ないしー
「僕が払うので、遠慮しないでくださいね?」
と言われたけど、うどんでよし。
「零さん、ありがとうございます。ではいただきます!」
おごってもらうのって、いいよね。零さんの金が減ってちょっと申し訳ないけどさ。
「零さんは?食べないの?」
「もう遅いんで。それに少しだけ肉じゃがを頂いたので」
「そ?じゃ、食べたらすぐ帰りましょう。疲れたしー」
「はい」
ケーキもあるし。
「あー!零さん、そういえば洋服ですね!」
「そうですね。変ですか?」
「いや、普通だったから気づかなかった!」
「それはよかったです。実くんが選んだからよかったものの、自分で選んだらおかしくなりそうです」
「…確かに!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。