典型的中学生?が異世界の住人に転生する物語。

ぷにちゃん

現実世界第1話  中学校生活。

「我、ここに登場!」



家で一人で叫んでいるやつがいた。

それは俺だ。

その名は「島隼人しまはやと」。

俺はいわば、中二病というやつだ。

中二病だが、中学校では孤立しているというわけではなく、友達も結構いるし、部活も陽キャ部とされるサッカー部に入っている。

そう。

俺は陽キャなのだ!


今日も今日とてアニメの見過ぎで一番好きなキャラの真似をしてった。

島だけに。

時刻は、1時だ。

明日は地獄の数学2時間。

いっつも寝ているので毎回先生にあてられてしまう。

だけど、速攻質問に答える俺かっこいい!

大体間違えるけど…


早く寝ないとなぁと思い、一階の手洗い場に向かう。

歯磨きをするためだ。

結構暗かったので電気をつけて廊下を歩く。

今日は新月なので窓から無数の星が見える。

どうでもいいけど。


親のいびきを聞きながら階段を降り、手洗い場に向かう。

ドンッ!

暗いところでもモノが見える俺カッコいい!とか思いながら歩いていると足をぶつけた。

まあそうなるわなって感じだ。

手洗い場に着くと、3分くらいでパパっと歯磨きを終わらせ、俺の部屋のある2階へ行く。

今さっきまでアニメを見ていたiPadをかたずけて布団に入り、目覚ましを6時にセットした。そして電気を消して眠りについた。

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6時に起きたのだが、寒かったのでまた寝た。


結局7時に起きた。

俺はいつも7時50分に家を出て、学校に遅刻するかしないかくらいの時間に登校している。

今日は今からアニメを見る時間はないので、ゆっくり顔を洗って、ゆっくりご飯を食べて、ゆっくり歯磨きをして、ゆっくり着替えをした。

家を出る準備ができてから時計を見ると、7時53分だった。

終わったって思った。

急いで家を出て、光速くらいのスピード(少し速いくらい)で学校に向かったが、案の定しっかり校門にいた先生に止められた。

遅刻届を書いて、自転車小屋に行くと、部活の友達がニヤニヤしていた。

この野郎ぅぅ…

「おっは~」

「おっは~!お前遅刻じゃね?」

「もちもちのもちよ!」

「「「さっむ!」」」

みんなに言われた。

渾身のギャグがぁぁ(´・ω・`)

やっぱり朝は結構憂鬱になるもんだ。

「早く家に帰りたい」

ぽつんと、朝の会が始まる前どころか校舎に入る前から一人で言った。

朝読書の時間になったことを知らせるチャイムが鳴ってしまったが、俺たちはまだ靴箱にいて、他愛もない話をしていた。

みんなが読書をしているときに廊下で大声で話してしているやつがいたら、


「早く教室は入れぇぇぇ!!!」


と、なるわけである。

そして生憎その先生が数学の髪が薄い先生だった。

学校に一人はいるようなめっちゃ厳しい先生だ。

俺らの学校の先生は根はやさしいので密かに好かれていたり、あだ名があったりする。

そんなことを考えていると、先生がこっちに来てしまったので逃げ込むように教室に入る。

教室は30人後半もいるにもかかわらず、誰もいないかのように静まり返っていた。

さすが進学校だけのことはある。

この学校に入学してもう2年もなるのにそんなことえを考えていた。

自分の椅子に座ると、俺は机に突っ伏した。

昨日早めに寝たはずなのに(深夜一時)眠いのだ。



「――朝の会を始めます!起立!」

ふとそんな声が聞こえてきた。

目を開けてまわりを見てみると、みんな俺を見ながらニヤニヤしていた。

俺だけ座っていたのである。

HAZUKASHII!

俺は慌てて席を立ち、

「気を付け!礼!」

日直の掛け声に合わせてお辞儀した。


窓の外を見ながら朝の会を受けた。

うわ。俺カッコいい!(・∀・)ニヤニヤ


朝の会が終わると、俺は数学の用意を始めた。

今日の時間割は、

1・数学

2・国語

3・理科

4・体育

5・数学

6・社会

7・英語

という、超地獄級時間割である。

4時間目にある体育のおかげで超絶地獄級にはならなかったが、さすがに5教科+数学というのがマイナスすぎる。

普通に学校こなければよかった。

今日もまた授業中寝て当てられてしまう。

まあいっか。

いざとなったら、隣の人に聞こう。


そうこうしながら俺はこの時間割を攻略していった。

そしてついに迎えた帰りの会。

帰りの会は顔の前に鞄を置いて机に突っ伏した。

ちょうど終わりかかったときに先生に肩を叩かれた。

くそぉぉぉ

見つかったぁぁ

(いつものこと)

幸、こういうことで怒るような先生ではなく、優しいし、ノリのいい先生なのでしつこく怒ってくることはない。

帰りの会が終わり、友達と話しながら、雲一つない空の下を歩いて部室に行った。



俺たちの部室はまさかの6個の部活の合同使用なので、人が多いときはすっごい蒸し暑いし、すっごい男臭い。

すでに部室は人数のピークを迎えていて、ドアから部室に入るなりモワァッと、熱気が俺の体を包み込んだ。

とっても気持ち悪い。

今は、5月のあと少しで中体連!っていう時期なので、部室の中も妙にピリピリしている。

俺が着替え終わるころには、人はだいぶ減っていて10人くらいになっていた。

ピークの時は40人くらいが狭い部室に密集するので、解放感がすごい。

友達の着替えも終わったので、部活に使うスパイクを持って、部室の外に出た。

「うおっ!解放感気持ちえええ!」

「マジそれな!部室暑すぎッてのw」

そんなことを同じサッカー部の友達と話しながら、サッカーコートのある北グラウンドに向かった。

倉庫からサッカーボールがたくさん入った袋を取り出して、サッカ-コートに持っていく。

このボールどもが足にいちいち当たる不快感をわかってくれる中学生は多いと思う。


グラウンドの中に入ると、先輩たちがランニングを開始していた。

俺たちもボールを置いてさっさとランニングに参加した。

俺は一応スタメンなので、ウォーミングアップをしっかりしなくてはならない。

中二病でも結構サッカーは上手いのだ。(自称)


そんなこんなで今日も部活の練習を終えると、空はもう半分オレンジ色に染まっていた。

部室で友達と着替えて自転車小屋に行った。

自転車に乗って校門を通過するころには空はもう紫色になっていた。

家には、7時くらいに着いた。

それから速攻お風呂に入って、家族でご飯を食べた。

9時までスプラテェーンをして、、そのあとにアニメを見た。

今日は12時までアニメを見て、そのあとにネットサーフィンでアニメのイベントの情報を調べた。

1時になると、家は静まり返っていて、家族が全員寝ていることを知らせた。

いつもと同じように、下に降りて、歯磨きをして布団に入った。

目覚ましを6時にセットして眠りに着いた。

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俺は今日夢を見た。

自分が異世界に転生して、死神みたいな人に、育てられる夢だ。

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典型的中学生?が異世界の住人に転生する物語。 ぷにちゃん @yuutodayo

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