真実の友とは
語りあかしたあの夕べ。研ぎ澄まされる感覚の麻痺の中で、頭で踊る、あの言葉。
そう、「助けてくれ」と私に言った、その叫び。私は手を捧げて、あなたを求めた。
そして、あなたは、乗ってくる。音楽に。リクエストはありますか? うん、君の好きな歌を、そうですかなら、ブラックな曲でどうですか? うん、それがいい。君は、少しナイーブだ。でも、心の底に、大切なものを持っていると信じている。それは何か、ユーモアだ。血の果てに獲得された、あなたの心を解きほぐす、癒しの歌。月までどうでしょうか? 否、私は地球人。あなたはロケットに乗ってくる。そして、月まで発射される、孤独の苦しみが、僕の歌で、美しい花となる。そう、花の香りがしてくる。戯れの先にある楽園。そこで、永遠に刻まれる平和への兆し。その兆しはどこにあるか? どこにもない。あなたが、美しいと感じたその花に、宿っていると、信じている。信じることが大切です。共にいよう。真実の友よ。そこに、朝はいらない。夜明けを、永遠に来ない夜明けを、語り合おう。いつかの修学旅行のように。
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