第9ヨーコ

ジョン・レノン。

あなたに答えたい。

僕の前に座るヨーコ

本来なら、あなたがいるべき場所。

この、混乱に満ち溢れ、殺戮がやまない世界。

ジョン・レノン

あなたは、夢想家だった。

そして私も夢想家だ。

私は、よく夢に見るんだ。

ヨーコの隣にいる、あなたの夢を。

あなたの眼はうっすらと、天国の世界を覗き込み、私に語り掛ける。

「ヨーコ。君は元気か?」

「ヨーコ、君は、愛をうたっているか?」

聴こえる。

世界が揺れ動く、その地鳴りの響きを。

私は、静かに、明け方の空を見上げる。体を駆け抜けていく、静かな、愛。

夢見心地で、踊る、心が、愛で弾んでくる。

そしたら、気取って、壁にもたれかかる、あなたの歌が訊きたくなった。

「ロックン・ロール」

「Do You Want To Dance」

そしたら、ヨーコが答える。

「I LOVE YOU」

いつまでも、君を愛していると。


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